YOSHIKIと山中伸弥教授が新型コロナウイルスについて緊急対談

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YOSHIKIと山中伸弥教授
YOSHIKIと山中伸弥教授
YOSHIKIと山中伸弥教授
YOSHIKIと山中伸弥教授
YOSHIKIと山中伸弥教授

YOSHIKIとiPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所所長)が、3月11日、ニコニコチャンネル内の「YOSHIKI CHANNEL」にて生放送で緊急対談。新型コロナウイルスの脅威と、その対応策について語り合った。

YOSHIKIと山中伸弥教授、その他の写真

今回の対談では、現在世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスについて、国民が不安に感じていることや疑問点などが、L.A.にいるYOSHIKIから、日本にいて、旧知の仲でもある山中教授に質問された。

まずはYOSHIKIがL.A.の現状について「L.A.もコロナのニュースで一色になっていて、日本と同様にトイレットペーパーやマスクが手に入らない。N.Y.では封鎖も始まっている。アメリカでも半パニックになっている」と報告。

YOSHIKIはビル・ゲイツ氏の新型コロナウイルスに対する声明にあった“100年に1度の可能性”という言葉を引用しつつ「実際、人類にとってどれほどの脅威になり得るのか?」と質問をすると、山中教授は「自分は専門家ではないが…」と前置きした上で、100年ほど前に数十万人もの死者を出したスペイン風邪を引き合いに出し、「仰る通り、可能性としては同じくらいの危険性がある。ただし、100年前と比べて今は医学や情報伝達の手段が進歩しているため、みんなが正しく行動し、世界が協力し合えば被害は当時の数十分の一に抑えられる」と解答。

「今は私たちがウイルスに試されている状況。これは個人ではなく、社会の問題。社会全体の脅威になる。みんなで我慢し最初の一撃が通り過ぎるのを待つ時期だと思っている」と続けた。

YOSHIKIは「経済的な損失と自粛のラインが難しい」と前置きした上で、経済的な問題について「Don’t be penny wise and pound foolish(一文惜しみの百失い)」という英語のことわざを用い、「将来的な大きなものを失わないでほしい。自粛により感染の速度を遅らせて、1日も早く解決策を見つけることが、将来的にも経済的にも回復を早めるのでは。ただし、自粛中の経済的なサポートは必要だと思う 」と持論を展開。

山中教授も「大切なのは早く対策をすること。人類が初めて経験するものだからエビデンス(科学的根拠)がなくて当然。今は大げさなくらいの対策をして、エビデンスが集積してから少しずつ緩めていけばいい。ライブ活動やジムのインストラクターなどで生計を立てている方々の経済的問題があるが、その保障や支援策も1日も早く進めるべき」と同意を示した。

さらに、 山中教授は「人が集まる場所、換気が悪い場所、声を発したり息遣いが荒くなる場所が危険、と国から発表されたが、厳密なガイドラインはなく、極力集まることを抑えるしかない。リーダーたちはエビデンスもない中で苦しい決断を迫られている。批判も出てくるが、今は我慢をするべきだ」と付け加えた。

対談の終盤では「今の時点で1人ひとりができること」として、 山中教授から「自分のことよりも今は他の人にうつさない、社会を脅威にさらさないことが重要。若い人は重篤症状になる可能性が低い分、周りの人にうつさないよう意識して行動してほしい。政府も我慢している人たちに対して、ちゃんと生活面や収入の保障をしてあげてほしい」と話した。

一方、YOSHIKIは「今コンサートをすることは危険だ」という自身のTwitterの発言が世間で大きく取り沙汰された件についても言及。「自分もコンサートを開催する側の同業者であるので、尊敬するアーティストや偉大な表現者の方々にこういった発言をするのはつらい。自分で自分の首を絞めるとわかっていたけど、それでも何もしないのは良心が許さず、マネージメントからの抑制があったが発信することにした」と思いを吐露。

最後までファンや仲間たちを心配する様子を見せ、「窮地に立たされる仲間たちのためにも政府の経済的サポートが必要だ」と主張。 自分の意思が正しいか正しくないかということより、少しでも多くの人を救いたいという揺るぎない信念を感じさせる対談となった。

なお、この放送は3月18日まで無料でご視聴することができる。
「YOSHIKI CHANNEL」
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324722667

INTERVIEW