是枝監督最新作『万引き家族』がカンヌ映画祭コンペ部門に正式出品!

#是枝裕和

『万引き家族』
(C) 2018『万引き家族』 製作委員会
『万引き家族』
(C) 2018『万引き家族』 製作委員会
『万引き家族』
(C) 2018『万引き家族』 製作委員会
是枝裕和監督
(C) 2018『万引き家族』 製作委員会

是枝裕和監督の長編13作目となる最新作『万引き家族』が、5月8日より開催される第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品されることがわかった。是枝監督作品としてはコンペ部門出品は『海街diary』以来3年ぶり、5回目となる(カンヌ国際映画祭への出品は7回目)。

[動画]『万引き家族』特報

是枝監督作品はこれまでに、『誰も知らない』(04年)で主演の柳楽優弥が最優秀男優賞を、『そして父になる』(13年)が審査員賞に輝いている。

本作は、東京の下町で質素に暮らす一見ありふれた家族が、実は生計を立てるため、家族ぐるみで軽犯罪を重ねていたというもの。犯罪でしかつながれなかった家族の “許されない絆”が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。人と人との関係が希薄な今の時代に、真の “つながり”とは何かを問う衝撃の感動作となっている。

今回のカンヌ映画祭コンペ部門正式出品に是枝監督は「こんな小さな作品に目を留めて頂いて感謝しています。素直に嬉しいです。5度目のコンペということで『賞レース』とか『意気込み』とはちょっと違う感慨もあって、本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています」とコメント。

主演のリリー・フランキーは「普遍的な家族の問題と、今世界で同時期に起きている家族にまつわる社会問題。絆、金、善悪、生と性。是枝さんの切り取った、見過ごしてしまいそうで、決して見逃してはいけない日常の表裏がカンヌ映画祭に評価されたことを、心から嬉しく思い、また誇りに思います。是枝監督おめでとうございます。この、埃まみれの物語が、華やかなカーペットを歩くことに希望を感じました」。

安藤サクラは「憧れのカンヌ国際映画祭! しかもコンペティション部門! すごい! おめでとうございます! 東京の谷底で黒い粒子にまみれてたあの汚ったない家族がカンヌで赤絨毯とは! かっこいいなぁ。監督、おめでとうございます! 万引き家族の行方が楽しみです」と述べている。

『万引き家族』は6月8日より全国公開となる。

【是枝監督カンヌ国際映画祭出品歴】
『DISTANCE』(2001年第54回コンペティション部門)
『誰も知らない』(2004年第57回コンペティション部門/最優秀男優賞受賞・柳楽優弥)
『空気人形』(2009年第62回ある視点部門)
『そして父になる』(2013年第66回コンペティション部門/審査員賞受賞)
『海街diary』(2015年第68回コンペティション部門)
『海よりもまだ深く』(2016年第69回ある視点部門)

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