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ごり押し男、レイ・クロックはなぜマクドナルドの看板にこだわったのか? | 映画/DVD/海外ドラマ

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(2017年 7月 29日)

【映画を聴く】ごり押し男、レイ・クロックはなぜマクドナルドの看板にこだわったのか?

『ごり押し男、レイ・クロックはなぜマクドナルドの看板にこだわったのか? 』
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
(C)2016 Speedee Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

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[ムビコレNEWS] 
【映画を聴く】『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』前編
きっかけはマーク・ノップラーの曲だった

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、マクドナルドを世界最大のファストフード・チェーンに成長させたレイ・クロックの話。“ファウンダー(Founder)”は創業者の意味だが、マクドナルドの創業者はマック&ディックのマクドナルド兄弟であり、レイではない。

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本作は、品質の維持を第一とするマクドナルド兄弟と、利益を最優先してフランチャイズを進めるレイが決裂し、兄弟を会社から追い出したレイがみずから“ファウンダー”を名乗るまでを描いている。現マクドナルド・コーポレーションの協力を得ずに作られたらしく(マクドナルド兄弟の遺族は公認)、レイ・クロックの英雄性だけでなく、怪物性もあぶり出しているところが大きな見どころである。

この作品の企画は、2004年にプロデューサーのドン・ハンドフィールドがある曲を偶然に耳にしたことからスタートしている。“ある曲”とは、マーク・ノップラーが同年にリリースしたアルバム『Shangri-La』に収録された「Boom, Like That」。歌詞の多くはレイ・クロックの発言から取られたもので、52歳の冴えないミルクシェーキ・ミキサーのセールスマンだったレイが、マクドナルド兄弟の店の徹底して合理的なサービスに感激し、兄弟に分け入ってフランチェイズ展開をゴリ押しするまでの過程が寓話のように歌われる。

これを聴いたハンドフィールドは「この男は何者だ?」と強い興味を持ち、さまざまな過去の記事や書物をあたり、さらにはマクドナルド兄弟の遺族にも接触。「Boom, Like That」を聴いてから10年後の2014年に、マクドナルド家から正式に映画化権を手に入れたという。

「私の名前はクロックじゃない/Kで始まるKrocだ/発音は“クロコダイル”と同じだが/綴りが違うんだ」(対訳:上西園誠、中村美夏)という歌詞には、レイがマクドナルドの看板にこだわった理由が暗に示されている。なぜ創業者の地位を奪ってもなお、マクドナルドは“Kroc's”ではなく“McDonald's”でなければいけなかったのか。それは、チェコ系ユダヤ人のKrocという名前が、世界中に通用するキャッチーな響きではなかったから。レイのビジョンを具現化するためには、レイの言うところの「何にでもなれる、いかにもアメリカらしい名前」である“McDonald”が、どうしても必要だったわけだ。

後編「“怪物”の感情を映し出す劇伴の出来映えに唸る!」に続く…

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は7月29日より全国公開される。






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