MINAMATA
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抗議隊ともども工場内になだれ込む報道写真家・ユージンを描く本編が公開

ジョニー・デップ製作・主演で日本四大公害の1つ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミスを描いた『MINAMATA―ミナマタ―』が、9月23日に公開される。このたび、本編映像が公開され、著名人が絶賛のコメントを寄せた。

・公害病の原点・水俣病は「何も終わっていない」 ロバート・キャパ賞のユージン・スミスの貴重な写真を公開

公開された本編映像は、熊本県水俣市にあるチッソ工場に対して激化する抗議運動と、それを力でねじ伏せようとする工場側が激しく対立する場面を映し出す。

公害で命を落とした家族の遺影を持つ人、抗議の旗を掲げる人らが、怒りや憤り、悲しみを抱え、声を上げるなど混乱が激化する中、ユージンは真実に迫るべく体を張って果敢にシャッターを切り続ける。

この危険な状況に、 ユージンは妻のアイリーンに「君は離れて。ここは危ない」と声を掛けると、アイリーンは火炎瓶の煙を吸って咳き込みながらもなお「あなたといる」と答える。

しかしやがて抗議する人々に2人は揉みくちゃにされ、次第に離ればなれに。遂にチッソ工場の門が突破されると、ユージンは抗議隊ともども工場中に入っていく──。

本来は日本が取り上げるべきテーマを、ユージンが、ジョニー・デップが取り上げた

各界の著名人からは、本作品に対して次のようなコメントが寄せられている。

女優でユニセフ親善大使の黒柳徹子は、「日本人でも、よくわからないミナマタの痛みを、カメラマンのユージン・スミスが教えてくれる。ユージンを演じるのはジョニー・デップ。ハリウッドのスターがオーラを消してやってくれているのだ」と、ユージンとデップの立場や人種を越えた意気込みに感激した。

同様に、思想家・武道家の内田樹も、「私たちは批評の言葉を口にする前に、まず『ありがとう』と感謝のひとことを告げるべきだろう」と本作品に触れた気持ちを素直に感想を語っている。

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ジャーナリストの田原総一郎は、コロナ禍にある現代人と重ね合わせ、「コロナの時代が突きつけた問い──病に倒れた者にどう向き合うのか。国と企業から切り捨てられた水俣病患者たちの姿を活写した写真家ユージン・スミスと妻アイリーンが今、鮮やかに蘇る。僕は、静かに深く、奮い立っている」と、ジャーナリストとしての気概をみせた。

フォークシンガーの南こうせつは、たった一枚の写真が世界中の人々の心を動かしたことに思いを致すと、環境問題の視点でコメント。「戦後の豊かさの陰でMINAMATAは犠牲となった。その責任は、今地球上で暮らしているひとりひとりにある。もはや目を逸らしてはこの星の未来はない」

作家・クリエイターのいとうせいこうは、本来は日本が作らなければならなかった映画だとしながら、「それなら我々は別の国の、彼らに作りにくい問題をテーマ化すべき」と問題提起する。「それがインターナショナルってもんだろう」

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歌手で俳優の武田鉄矢は、ユージンの怒りに満ちた報道写真家としての姿だけでなく、人々の描き方にも注目。作品が全体として暗くないと語る。「痛ましい出来事の中に、これほど美しい人々がいたことに驚きます。美しい物語です」

社会学者の上野千鶴子は、呑んだくれの写真家ユージンに惚れた妻アイリーンの気持ちに寄り添ってコメント。「傷ついた人を記録する者も傷を負う。記録し記憶する営みは、こんなにも壮絶だ」とクリエイターの苦悩の裏側を分析して見せた。

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ロバート・キャパ賞のユージン・スミス、アイリーンとの晩年描く

本作品は、熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とした日本四大公害病のひとつ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith)の実話に基づく映画。

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ジョニーは、長年の憧れであるユージンの遺作となった写真集「MINAMATA」を基に、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がなければならない」と自ら製作、主演を努めて映画化した。その他の出演は、真田広之國村隼美波加瀬亮浅野忠信岩瀬晶子ビル・ナイ。監督はアンドリュー・レヴィタス、音楽は坂本龍一

本作品の舞台は、71年のニューヨーク。あるとき、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に侵され歩くことも話すこともできない子どもたち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターを切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る……。

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・その他の場面写真はコチラ!

ユージンは、アイリーンと水俣市に暮らしながら3年間にわたり水俣病の問題を取材し、75年にアイリーンと連名で写真集「MINMATA」をアメリカで出版すると、世界中で大反響を巻き起こす。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞した。

『MINAMATA―ミナマタ―』は、9月23日に公開される。