映画『ザ・ファブル』の大ヒット御礼舞台挨拶が7月4日に丸の内ピカデリーで行われ、主演の岡田准一をはじめ、木村文乃、山本美月、柳楽優弥が登壇した。
本作は、圧倒的な強さと的確な手腕で、狙った相手を6秒以内で必ず仕留める最強の殺し屋ファブル(岡田准一)が、ボスから「1年間殺し屋を休業し、一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」を命じられ、一般人として暮らし始めるというストーリー。
SNSなどでは『ザ・ファブル』を見ることを「ファブる」「ファブった」と表現するファンも増える中、イベント冒頭でファブル役を演じた岡田が観客に「もう、ファブりました?」と話しかけ、大きな拍手が巻き起こった。
またこの日は、観客から募集した「もう一度見たいあのシーン」にまつわる裏話を、登壇者が披露する催しも。トークのテーマとなるシーンは、壇上に用意されたボックスの中から登壇者がランダムに引き当てる形で進行する。
岡田が引き当てたのは「ファブルがさらわれたミサキ(山本美月)を救出中に、小首をかしげて『ちょっと待っててね』と優しく語りかけるシーン」。岡田は、迫力のアクションだけでなく、こうしたほっこりするシーンがあるのも本作の特徴として振り返りながら、ステージ上で「ちょっと待っててね」を生披露! これには会場からも「かわいい!」の大歓声が上がった。
木村が引き当てたのは「ファブルとヨウコ(木村文乃)が大阪に向かう車内で、標準語だったファブルが突然“スイッチ”を入れて大阪弁をしゃべるシーン」。このシーンでは、原作コミック同様に、ファブルが額を叩くことでスイッチを切り替える描写が登場するが、木村曰く、その額を叩くシーンは当初台本にはなかったのだとか。ところが、原作を大切にする岡田が撮影時に額をトントンと叩いたところ、江口カン監督もこれを気に入り、採用されることになった。
山本は「ファブルが敵地から小島(柳楽優弥)を助けながら脱出する時、小島が棒を倒して音を立てて見つかってしまうシーン」を引き当てる。敵に見つからないようこっそり逃げる場面で、予期せぬ失敗に「すまーん!」と小島が謝り、ファブルが「あちゃー」という表情を浮かべるコミカルなシーンだが、棒を倒すタイミングも、実はかなりこだわって撮られたのだという。
そんな柳楽が引き当てたのは「出所した小島を海老原(安田顕)が迎え、再会を祝ってハグするシーン」。この2ショットを“えびこじ”と呼んで愛でるファンも多い中、柳楽は「ヤスケンさんはやっぱり落ち着きますね。あまり話さなくてもフィーリングが合っちゃう感じで、兄貴としてついていこうと思えました」と、これまで共演も多かった安田との「フィーリングの良さ」に言及していた。
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