レスリングを愛する男が夢を託したのは2人の娘だった!大ヒットインド映画『ダンガル』の魅力に迫る

#ダンガル

『ダンガル きっと、つよくなる』
(C) Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016
『ダンガル きっと、つよくなる』
(C) Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016
『ダンガル きっと、つよくなる』
(C) Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016
『ダンガル きっと、つよくなる』
(C) Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016
『ダンガル きっと、つよくなる』
(C) Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016

インド映画として全世界興行収入340億円を突破し、インド映画史上、世界興収で歴代NO.1の記録を打ち立てたのが(2018年4月現在)、ディズニー・インド製作による『ダンガル きっと、つよくなる』だ。

[動画]『ダンガル きっと、つよくなる』予告編

「ダンガル」とは「レスリング」のこと。インドの田舎に住むレスリングを愛する男が、自分がはたせなかった金メダリストへの夢を自分の息子に託そうとする。しかし、生まれてくるのは女の子ばかり4人。夢をあきらめかけていたある日、ケンカで男の子を打ち負かした長女と次女の格闘センスに希望を見いだし、2人をレスリング選手として鍛えることを決意する。

見どころは、父親マハヴィルと娘たちの絆。長女ギータと次女バビータの特訓を始めると、女の子がレスリングなんてあり得ないと、たちまち町の笑い者となるが、マハヴィルは過酷な特訓を止めない。体力も気力も限界に達したギータとバビータは止めたいと懇願するが、弱い立場の女性や子ども、そして自分たちの未来を思う父親の姿に心打たれ、考えを改める。

才能を急速に開花させ、驚異の快進撃で、晴れてインド代表となったギータ。国立スポーツ・アカデミーに入団するが、しかし、そこで待っていたのは「父親の教えは一切忘れろ!」というコーチからの指導だった。今まで築き上げてきた父親との絆がもろくも崩れてしまうのか? 金メダルをかけた国際大会を目前に試練の場を迎える。

近年、日本でもインド映画が注目されている。「インド映画=歌って踊る」というイメージがあるが、本作は「歌わない」「踊らない」インド映画として従来の既成概念を飛び越え、圧巻の面白さと感動のストーリーで日本のみならず世界中の人々を魅了した。

主人公の父親を演じるのは『きっと、うまくいく』 (09年)、『チェイス!』(13年)などで知られるインドの国宝級スター、アーミル・カーン。カーンは実在モデルのマハヴィル・シンの巨体に可能な限り近づけるため、27キロの増量を行い、体脂肪率を38%に上げた後に9%まで落とし、若き日のレスリングチャンピオンだったマハヴィル本人を一切CGを使用せずに再現したことでも話題となった。その貴重なメイキング映像は、ボーナスコンテンツとして収録されているので、こちらも要チェックだ。

『ダンガル きっと、つよくなる』は現在先行デジタル配信中。9月5日よりブルーレイ(4700円+税)とDVD(3200円+税)がリリースとなる。