スマホ製造が原因? 女性にとって世界最悪の場所、コンゴ東部の今に迫る

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ムクウェゲポスターデータ
(C)TBSテレビ
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常盤貴子

アフリカ大陸コンゴで5万人もの女性を救ってきた婦人科医を追ったドキュメンタリー映画「ムクウェゲ『女性にとって世界最悪の場所』で闘う医師」が、2022年3月4日より全国順次公開されることが決定した。あわせて女優・常盤貴子がナレーションを務めることが分かった。

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常盤貴子「先進国に生きる私たちは立ち止まる責任があるのだと思う」

本作は、TBSのドキュメンタリー映画を総括する新ブランド「TBS DOCS」が展開。ノーベル平和賞を授与された婦人科医の闘いの日々を追ったドキュメンタリーに仕上がっている。

舞台はアフリカ大陸のコンゴ民主共和国東部。「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれている。その地で、性暴力によって肉体的、精神的に傷ついた女性たちを20年以上にわたって無償で治療してきた医師がいる。婦人科医のデニ・ムクウェゲだ。

彼のパンジ病院には年間2500〜3000人の女性たちが運ばれてくる。終わることのない治療の日々から「根本的に問題を解決しなければ、永遠に女性たちの治療を繰り返すことになる」とムクウェゲ医師は気づく。そしてこの地での女性たちの身に起きている悲劇と、何が原因なのかを世界に向けて発信し始める。コンゴにあるレアメタル、錫すずなどの豊富な鉱物資源。武装勢力によるその地を巡る利権争いが、女性たちの悲劇を生んでいる。自身のスマホが誰かの犠牲によって作られていたら…? この同じ世界で今起きていること。他人事とは言えない現実がそこにはある。

劇場公開にあたり、常盤がナレーションを担当することが決定。常盤は本作について「この映画を見る前と後では、世界の見え方がまるで変わってしまうだろうな、と思った。遠く縁もゆかりもない国で起きていることだと思われるかもしれない。でも…同じ女性の身に起きていることだと、想像してみてほしい。欲望を満たすためではなく、心と身体を壊すための『レイプ』。自分に一体何ができるのか。きっと、まずは『知ること』です。先進国に生きる私たちは、この悲劇の要因を作り出してしまっている。立ち止まる責任があるのだと思う」とコメントしている。

「ムクウェゲ『女性にとって世界最悪の場所』で闘う医師」は2022年3月4日より、全国順次公開。

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