わかりあえない母と息子がたどる壮絶な日々、衝撃の結末をストイックかつ芸術的な映像で描く
2012年6月30日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開
(C) UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010
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心の準備ができないまま母親になった女性と、生まれた瞬間から母親の戸惑いを敏感に察していた息子。父親や他人には天使のように愛らしい息子は、まるで試すように母親にだけは凄まじい反抗を繰り返す。ヒロインと息子との壮絶な日々を、過去と現在を交錯させながら描くエモーショナルサスペンス作。400ページを超える長編の原作を、『モーヴァン』(02年)など独特の映像センスに定評ある女性監督リン・ラムジーが映画化。“良き母親像”に囚われ過ぎて空回りするヒロインを『フィクサー』のティルダ・スウィントンが演じ、新星エズラ・ミラーが母に対して残酷な挑発を繰り返す悪魔のような息子に扮し、禍々(まがまが)しくも妖しい美しさを放つ。母子の緊迫する関係に気づかない様子の父親を『おとなのけんか』のジョン・C・ライリーが演じる。
郊外の荒れた一軒家に1人で暮らすエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、街の人々から嫌がらせや罵倒を受けている。その理由は、彼女の息子ケヴィン(エズラ・ミラー)にあった。息を潜めて生活し、少年刑務所にいる息子へ面会に行く日々を送るなか、エヴァは過去の記憶をたどり、息子との関係を見つめ直していく。かつて世界中を旅して手記を書く作家だったエヴァは、恋人フランクリン(ジョン・C・ライリー)との間にケヴィンをもうけたことで結婚し、家庭に入る。だが、妊娠中も、ケヴィンが誕生した後も、自身が母親になることへの戸惑いが拭い切れず、かすかな違和感を抱き続けるエヴァ。そんな母親の本心を見透かしたように、赤ん坊のケヴィンは1日中泣きやまず、幼児期はなかなか言葉を発さず、おむつも取れない。言葉を話すようになると、今度は反抗を繰り返すようになった。父親には天使のような笑顔を見せ、母親には鋭い悪意を向けるケヴィンの行動は、妹の誕生後もますますエスカレートしていき、やがてとてつもない悲劇へと進んでいく。
[製作総指揮]スティーヴン・ソダーバーグ、クリスティーン・ランガン、ポーラ・アルフォン、クリストファー・フィッグ、ロバート・ホワイトハウス
[監督・脚本]リン・ラムジー
[脚本]ローリー・スチュワート・キニア
[原作] ライオネル・シュライバー
[撮影]シーマス・マッガーヴェイ
[美術]ジュディ・ベッカー
[音楽]ジョニー・グリーンウッド
[出演]ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、エズラ・ミラー
[原題]WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
[DATA]2011年/イギリス/クロックワークス/112分/PG12
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