「もうちょっと鼻の穴開くよね?」福田雄一の鬼監督ぶりを暴露!
柳楽:大丈夫なのかなとちょっと心配に思うかもしれませんが、福田組だから大丈夫みたいものなのがあるので、監督の力はすごいです。
柳楽:ひとつの作品で2つのキャラクターを演じることを求められているので、実はとても難しいことでした。ただ、僕はいろいろな役柄演じさせていただける機会が多かったので、いままでの経験を踏まえたうえで発揮するといういい流れのなかで参加することができたと感じています。
柳楽:特に今回はトッシーというすごく好きなキャラクターも演じさせていただけたということもあり、もちろんそれはありましたね。かっこいい土方も大好きなんですけど、トッシーは演じていて落ち着くところがありました。実は最近、家族と秋葉原に行って、思わず土方のフィギュアを買ってしまいました(笑)。
柳楽:そうですね。蜷川幸雄さんの「海辺のカフカ」で初舞台を踏んだあとにオファーをいただいたんですけど、僕にとって『アオイホノオ』は初主演ドラマでコメディにも初挑戦。やっぱり「初」が付く人は忘れられないです。
柳楽:福田組以外ではあまりやらないです(笑)。監督は引き出す力がある人で、信用もしているので抵抗はないです。
柳楽:福田監督はマンガを持ってきて「この顔にして」とか「もうちょっと鼻の穴開くよね?」とか、真顔で言っています(笑)。本当に真剣です。
柳楽:今回のドラマ版では、セリフがおもしろくて台本を読んでいるだけで笑ってしまっていたのですが、ただ自分がおもしろいだけで終わらせるのではなく、自分が面白いと感じたことをどうやったら表現できるか、ということを考えました。
単純に楽しいだけでは収まらないので、ある種の怖さや緊張感がしっかりある現場だと思います。
1990年3月26日生まれ、東京都出身。04年に是枝裕和監督『誰も知らない』でスクリーンデビュー。第57回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。その後、堤幸彦監督『包帯クラブ』(07年)、李相日監督『許されざる者』(13年)、豊田利晃監督『クローズEXPLOSE』(14年)、行定勲監督『ピンクとグレー』(16年)などに出演。16年には、真利子哲也監督の『ディストラクション・ベイビーズ』が高く評価され、数々の賞を受賞する。またテレビドラマでも福田雄一監督とタッグを組んだドラマ初主演作『アオイホノオ』(14年)をはじめ、『ゆとりですがなにか』(16年)やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17年)といった話題作で人気を博す。12年には故・蜷川幸雄演出の「海辺のカフカ」で舞台初主演をつとめるなど、活躍の場を広げている。今後の待機作に『響 -HIBIKI- 』(9月14日より公開)、『夜明け』『ザ・ファブル』(共に19年)がある。