『グスコーブドリの伝記』小栗旬インタビュー |
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東北が生んだ国民的作家・宮沢賢治の原作を、アニメ界の巨匠・杉井ギサブロー監督が5年の月日をかけて映画化した『グスコーブドリの伝記』。美しいイーハトーヴの森で両親や妹と幸せに暮らしていた主人公が、厳しい自然によってすべてを奪われ、困難の後に、大切な人々を守るためのある決断をするまでを描いた感動作だ。
この映画で主人公ブドリの声をつとめたのは小栗旬。演技力と人気とを兼ね備えた若手実力派の彼に、映画について話を聞いた。
小栗:今年の1月末にオファーをもらったのですが、お話をいただいたときには正直驚きました。幼少期、杉井監督の『銀河鉄道の夜』(85年)を見ていて、スゴイ作品だなと感じていたんです。それから、監督の『タッチ』(85年〜87年放映)が好きでした。劇場版第1作の『タッチ 背番号のないエース』(86年)の展開も完璧だと思っていたし、とにかく『タッチ』に関しては劇場版3部作もテレビアニメーションもすべてが好きだったんです。その杉井監督の新作ですから嬉しかったですね。
小栗:監督は本当に僕がブドリ役でいいと思っているのか、会うまでは不安でした。写真で見て怖いイメージを持っていたのですが、お会いするとものすごく物腰が柔らかく、驚きました。監督からは『あなたの持つさわやかさを素直に出してください』と言われて、何かホッとしました。
そのときいろいろな話をしたのですが、杉井監督は、もがいて生きてきた方だと感じました。あるとき監督は「絵を描くって何だろう」と疑問にとらわれて放浪の旅に出たらしいんです。その旅先でたまたま『タッチ』の原作を読み、そんなときに偶然にも『タッチ』の作画の依頼があったそうです。「あのとき『タッチ』を描いていなかったら、僕は二度とアニメを作っていなかった」と仰っていました。やはり、限界を感じたり、今やっていることに違和感を覚えた瞬間に飛び出せる人というのは強い人だと思うんです。そういう人生のもがき方をした結果、監督が宮沢賢治の世界に惹かれたのは、とても納得がいきます。今回の作品も、作り手に、ちゃんと人間としての太い幹のようなものがないと受け止められない内容だと思うし、テーマに対する覚悟みたいなものも必要なんだろうな、と。
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小栗旬
おぐり・しゅん
1982年12月26日生まれ、東京都出身。ドラマ『GTO』(98年)、『Summer Snow』(00年)などに出演し、00年に『しあわせ家族計画』で映画初出演。ドラマ『ごくせん』(02年)で注目を浴びブレイク。舞台でも活躍。主な出演作は『クローズZERO』シリーズ(07年、09年)、『花より男子ファイナル』(08年)、『キツツキと雨』(11年)など。『シュアリー・サムデイ』(10年)で監督デビューも果たしている。 |
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2012年7月7日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開
[脚本・絵コンテ・監督]杉井ギサブロー
[キャラクター原案]ますむらひろし
[原作]宮沢賢治
[声の出演]小栗旬、 忽那汐里、草刈民代、柄本明、佐々木蔵之介、林隆三
[DATA]2012年/日本/ワーナー・ブラザース/108分
(C) 2012「グスコーブドリ」製作委員会/ますむらひろし |

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