『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』小池健監督インタビュー

峰不二子が好き! 気鋭クリエイターが本音をポロリ

#小池健

『ルパン』のキャラクターは、どれも魅力的

ハードボイルドな世界観で人々を魅了した『LUPIN THE ?RD 次元大介の墓標』から約2年半。第2弾となる『LUPIN THE ?RD 血煙の石川五ェ門』が、2月4日より公開される。

監督は、陰影に富んだ演出で大人の映画ファンに人気のクリエイター、小池健。孤高の剣士、石川五ェ門の矜持を描いた本作について、小池監督に語ってもらった。

──前作に続き、2度目の『ルパン』となります。最初から本作も作る予定だったのでしょうか?

『LUPIN THE ?RD 血煙の石川五ェ門』
(C)TMS

監督:いいえ。前作の公開後、好評だったこともあり、続編のお話しをいただきました。僕自身もやりたいと思っていたので、「じゃあ、やりましょう」となりました。

──監督ご自身の心の内としては、前作の制作中に本作の構想があったのでしょうか?

監督:ないですね。まずは目の前の作品に全力投球するので。ただ、『次元大介の墓標』がルパン一味の1人にフォーカスを当てた作品だったので、漠然と「次もやってみたい」という気持ちはありました。『ルパン』のキャラクターは、どれも魅力的なので。

──企画から完成に至る経緯を教えてください。

監督:2年半くらい前、『次元大介の墓標』の公開後に続編のお話しをいただきました。それからシナリオ開発に1年くらいかけ、現場に入ったのが1年半くらい前ですね。ただ、最初はカット割りなどを決めていく絵コンテを制作するので。
 最初は僕1人での作業でした。他のスタッフが集まりだしたのは1年くらい前からです。

峰不二子は、美貌と女力でピンチをくぐり抜けている爽快感が魅力!
『LUPIN THE ?RD 血煙の石川五ェ門』
(C)TMS

──次元大介の次が石川五ェ門というのはとても順当にも思えますが、五ェ門を主人公にすることはどのように決まったのですか?

監督:みんなで話し合いながら決めていきました。『次元大介の墓標』を見た方々の感想の中に、「五ェ門が出ていない」「五ェ門が見たい」という意見があったので、「じゃあ、次は五ェ門でいきましょうか」という話になりました。

──『ルパン三世』は、宮崎駿監督をはじめ多くのクリエイターたちが手がけてきている作品です。そのことへのプレッシャーはあるのでしょうか?

監督:誰かと比較してのプレッシャーというのはありません。自分が作れるものしか作れないわけなので。もう50年以上の歴史がある原作なので、今までいろいろなテイストの作品が作られてきました。今回は大人向けということで僕の好きな世界観なので、この雰囲気をどうお客さんに伝え、喜んでもらえるかということへの緊張感はありました。
 それよりも、「完成させられるのか」ということへのプレッシャーのほうが大きいですね。いろいろな方の協力が必要なので、まずは人材を集めるというプレッシャーがありました。

──監督のルパンはとてもアダルトな雰囲気です。ハードボイルドな世界観がお好きなのですか?

監督:好きですね。

『LUPIN THE ?RD 血煙の石川五ェ門』
(C)TMS

──どんな映画がお好きなんですか?

監督:『明日に向って撃て!』とか『スティング』が好きですね。

──ロバート・レッドフォードがお好きなんですか?

監督:好きです。

──アニメ映画では?

監督:宮駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』や、りんたろう監督の『銀河鉄道999』も好きでしたね。
 今は若い頃のようにたくさんの映画を見られないので、昔見た作品の印象の方が強いですね。20歳までに見た映画のほうがインパクトが大きいです。

──早くも次回作への期待が高まっているようですが、次はどのキャラクターを主人公にしたいですか?

監督:まだ公開もしていないので、評判や動向を見てから考えたいです(笑)。

『LUPIN THE ?RD 血煙の石川五ェ門』
(C)TMS

──では、『ルパン三世』で一番好きなキャラクターは?

監督:一番好きなのは、やっぱり峰不二子かな(笑)。とらえどころがないというか、単独行動が多くて割と失敗もするけれど、持ち前の美貌と女力でピンチをくぐり抜けている爽快感があるのが魅力です。

──小池監督が女性をどう描くのか見てみたいです。

監督:その辺も挑戦できたらいいかな、と思っています。ただ『ルパン三世』は、どのキャラクターも魅力的なので(笑)。

小池健
小池健
こいけ・たかし

1968年1月26日生まれ、山形県出身。石井克人監督の『PARTY7』(2000年)のOPアニメーションで監督デビュー。『サムライチャンプルー』(04年)のOP原画、『アイアンマン』(10年)のメカニックデザイン、『バケモノの子』(15年)の原画などを担当。監督作は『アニマトリックス ワールド・レコード』(03年)、『REDLINE』(10年)、『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(14年)。