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『西遊記之大聖帰来(西遊記 ヒーロー・イズ・バック)』田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督インタビュー

まさにチャイニーズドリーム! 借金し、たった1館のスタートから興収192億円までの軌跡!!

『西遊記之大聖帰来(西遊記 ヒーロー・イズ・バック)』田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督インタビュー
中国の人たちが、国産アニメを温かい目で見守ってくれた

『西遊記之大聖帰来(西遊記 ヒーロー・イズ・バック)』
現在、世界の映画マーケットでアメリカに続いて第2位となり、影響力が増している国、中国。実際、最近ではハリウッドスターたちが宣伝で中国を訪れることも多く、その重要さがうかがえる。

そんななか、わずか1館からスタートした、当時は無名の田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督による『西遊記之大聖帰来』という中国アニメ作品が、中国のアニメ史上歴代最高の興行収入となる192億円を叩き出し、昨年の大きな話題となった。そんな田監督が、3月に東京アニメアワード フェスティバル(TAAF)に出席するため来日。TAAFでは、コンペティション部門優秀賞を受賞し、作品の出来映えも高く評価された。

『西遊記之大聖帰来』は、日本でも有名な「西遊記」をもとにした作品で、今年の夏には全米でも公開され、吹き替え声優を“あっと驚く俳優”がつとめるそうで、来夏には日本でも公開予定。模倣が多く質も低いなど、今までネガティブなイメージしかなかった中国アニメの概念を覆す本作に隠された“チャイニーズドリーム”について、製作も手掛けた田監督に語ってもらった。


──中国では、のべ3000万人もの観客を魅了した本作ですが、中国の観客の心を掴んだ一番の要因は何だと思いますか?

監督:私が考えるところでは、心や感情に訴える部分ですね。もちろん中国の人たちが国産アニメを温かい目で見守ってくれたということもあります。わかりやすい“東洋の要素”を映画に入れているので、それが多くの人を惹きつけたんだと思います。そして、「西遊記」を通して、父と子の感情を描いたので、観客のみなさんもより入り込めたのかもしれません。また、キャラクターの動きや表現の部分、美術的な部分にハリウッドのアニメ映画とは違う演出も心がけました。

穏やかな雰囲気の田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督
──個人で細々と始めた企画ということですが、資金はどのようにして集めたのですか?

監督:初めの頃は問題も確かに多かったので、これまでに制作した作品の蓄えで、自分のアニメ会社を存続させようと努力しました。そのあと、この映画がだんだん形になっていくにつれて、他の企業や機関から支援を受けることができるようになったんです。さらに、両親だけでなく、とても大切な一人の親戚からもお金を借りました。なので、苦楽を共にした約10名の仲間たちとは、真剣にアニメ制作に臨みましたね。

──監督はとても穏やかな方に見えますが、みんなに押される感じだったのか、それとも積極的にみんなを引っ張っていったのか、どうですか?

監督:私の考えでは、みんなを鼓舞する言葉は、何度も言いすぎると、信用がなくなることもあります。なので、号令をかけるというよりも、まず自分が努力してちゃんとしたものを作りたいと思いました。自然とそれにみんなが付いてくるという感じでした。

──製作を開始したときには、すでにご結婚されていたようですが、奥さんは怒ったりしませんでしたか?

監督:とても支持して、助けてくれましたし、実は制作メンバーの1人なんです。なので、奥さんも一緒に会社の中で作業してくれました。

(2016/04/07)


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ティエン・シャオポン
田暁鵬

アニメ監督。18年に及ぶ3Dアニメ制作の経験を有する。主な作品は、CCTV2006年春晩のトレーラー、『スパイダーマン』のゲーム宣伝映像、イタリア・ポンペイ博物館の4Dアニメ作品など。また、大阪アジア芸術祭の審査員、北京電視局2011年アニメ春晩の総監督などをつとめる。インターネットゲーム「傭兵天下」では、CG広告映像を担当。

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