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『人類資金』佐藤浩市インタビュー

骨太エンターテインメント作品に名優が挑む!

『人類資金』佐藤浩市インタビュー
「何でいまさらM資金なの?」っていうのは正直思った

「M資金」。GHQが占領下の日本で接収したと噂される財産であり、現在も秘密裏に運用されていると噂されている資金。このM資金をめぐり、昭和30年代から、数々の詐欺事件が発生し、多くの人間が巻き込まれている。阪本順治監督はそんなM資金を題材に映画を作りたいと考え、映画『亡国のイージス』(05年)でもタッグを組んだ作家・福井晴敏の書き下ろし小説を原作に、福井と阪本が共同で脚本を執筆し、完成させたのが映画『人類資金』だ。

本作で主演のM資金詐欺を繰り返す男・真舟を演じたのは、映画『KT』(02年)や『闇の子供たち』(08年)、『大鹿村騒動記』(11年)など阪本作品には欠かせない俳優・佐藤浩市だ。長年、阪本とタッグを組んでいる佐藤に、「今回の現場は今までと違うやり取りがあった」という撮影の様子や本作の見どころ、映画に対する思いを聞いた。


佐藤浩市
──M資金というキーワードから映画作りがスタートしたとお聞きしましたが、佐藤さんにとってM資金という言葉は身近なものだったのでしょうか?

佐藤:今の若い世代はM資金と言っても知らない人が多いんだろうね。僕らが子どもの頃は、結構普通に聞き慣れた言葉だったんですよ。戦時中、確実に日本軍が持ち帰ってきた財宝もあるわけで、実際、金塊も海の底から見つかったりした。「いつ戦争が終わるのか?」「本土決戦はあるのか?」という時期に、もしもの時に備えて蓄えていた資金があったと考えるのは自然なわけなんです。しかも当時の昭和のトップの人たちは、当然、戦中や戦後を知っている人たちなんですね。だから、M資金詐欺というものはリアリティがあったんだと思いますよ。

──平成の今、M資金を題材に映画を作りたいという阪本監督の考を聞いたとき、率直にどう思われたのでしょうか?

佐藤:全く脚本がない段階から、阪本監督にM資金というワードだけ聞かされていたんです。でも「何でいまさらM資金なの?」っていうのは正直思いました。「厄介なことをやるんだな」ってね。そういうのが好きなのかもしれませんね。以前(佐藤が主演した)『KT』の企画を聞かされた時も「え、何で今、キム・デジュン(金大中)なの? 危なっかしいな」と思いました。案の定、撮影のときは結構危険なことがあったんですよ(笑)。

(2013/10/16)


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佐藤浩市
さとう・こういち

1960年12月10日生まれ。東京都出身。80年にNHKドラマ『続・続事件〜月の景色〜』で俳優デビュー。翌81年に公開された映画『青春の門』でブルーリボン賞新人賞を受賞し、注目を集め、数々の映画やテレビドラマに出演。94年に公開された映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で第18回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。その後も『ホワイトアウト』(00年)、『壬生義士伝』(03年)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなど、日本映画界には欠かせない名優としての地位を築く。阪本順治監督作品には『トカレフ』(94年)、『顔』(00年)、『KT』(02年)、『亡国のイージス』(05年)、『闇の子供たち』(08年)、『大鹿村騒動記』(11年)などに出演している。

2013年10月19日より全国公開
[監督・脚本]阪本順治 [原作・脚本]福井晴敏 [出演]佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、石橋蓮司、豊川悦司、寺島進、三浦誠己、岸部一徳、オダギリジョー、ユ・ジテ、ヴィンセント・ギャロ、仲代達矢 [DATA]2013年/日本/松竹

(C) jinrui-shikin

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