上地雄輔インタビュー

お笑い芸人を目指すドレッドヘアーの不良役を熱演!

 

『漫才ギャング』上地雄輔インタビュー

『漫才ギャング』上地雄輔インタビュー

 

お笑い芸人ってすごい職業だなって

  • 品川ヒロシ監督の『ドロップ』に続く第2作『漫才ギャング』。相方にコンビ解消されてしまった売れないお笑い芸人・飛夫と、ケンカに明け暮れ無為な毎日を過ごしていた龍平が留置場で出会い、お笑いコンビを結成! 夢に向かって突き進んでいく姿を描いた青春映画だ。

    主人公・飛夫を演じたのは佐藤隆太。その相方となり、友情で結ばれていく龍平を、上地雄輔が演じている。

    ドレッドヘアーにタンクトップ、腕にはドラゴンのタトゥーを入れ、一見強面(こわもて)ながらも友情に厚い龍平を熱演した上地に話を聞いた。

    ・[動画]上地雄輔インタビュー

  •  
  • ──龍平が上地さんご自身ととても似ている気がしましたが、品川監督は何と仰っていましたか?
  • 上地:プライベートで品川さんやほかの芸人さんと旅行やご飯に行ったりすると、芸人さんがボケるので突っ込んだりするんですけど、監督からは「あのまんまでいい」って言われました。それから、みんなに憎まれないヤツで、仲間を大事にしていたりクサいことを平気で言えるところなんかが似ていると、ちょいちょい言われましたね。でも自分では、似ているかどうかは分からないんですけど。
  •  
  • ──劇中ではお笑いの舞台シーンもありますが、芸人役を演じてみていかがでしたか?
  • 上地:やっぱ、楽しいですよね。舞台のシーンはぶっつけ本番でお客さんの前でやったのですが、最初は「おいおい」って感じで(笑)。でも、いっぱい練習したし「やるしかない!」と。やってみて思ったのは、お笑い芸人って、人を笑顔にさせるすごい職業だなってこと。もっと崇拝せねば、と思いました。
  •  
  • ──本作では、主人公が成功への第一歩を踏み出すあたりまでが描かれています。彼らが今後も売れ続けるために何かアドバイスするとしたら?
  • 上地:なんだろうなぁ。上がるのも下がるのも簡単だけど、キープするのが一番大変だと思うんです。だから、少なくても「3年キープ」をモットーにしていかないと。それくらい人気をキープしないと、人は認めてくれないから。 それに、同じことをしていたら「下がって」しまう。現状を維持するには前に進まないといけないので、「本当にやりきった!」というくらいまでキープする努力を続けなさいって言いたいですね。
  •  
  • ──「3年キープ」の「3年」の理由は?
  • 上地:中学の頃から「3年キープ」がモットーだったんです。例えば、「3年間は思い切り仕事しよう」とか。で、現状維持するために、去年よりも今年はもっと頑張る。1年の終わりに「悔いがない」と言える自分でいたいですからね。
  •  
  • ──本作はアクションあり、お笑いありで、上地さんの多彩な魅力を見ることができました。これをきっかけに、今後、さらにオファーが増えるのでは?
  • 上地:いや、もういいです(笑)。自分のペースでやりたい。死ぬほど働こうと決めた3年は過ぎたので(笑)。30代はマイペースで過ごそうと決めていたので、騒がれなくていいです。もちろん、映画は多くの人に見てもらいたいんですけど……。
    20代後半はとにかく忙しくて、それはそれで青春だったけど、野球と一緒ですよね。高校3年間、野球部にいてすっごい大変だったから、その思い出はもちろん宝物だけど、「戻りますか?」って言われもイヤ。何億円積まれてもイヤですね(笑)。
  •  
  • ──では、プライベートで実現させたい夢はありますか?
  • 上地:今年のお正月に夢が叶ってしまったので。
  •  
  • ──それはどんな夢?
  • 上地:旅に出るという夢で、これは4年前から言ってたんです。血反吐(ちへど)を吐くまで働くから、4年後の正月に休みをくれって。で、スタッフと一緒に完全プライベートで6日くらいグァムに行きました。実は品川さんも一緒だったんです(笑)。
    1月2日の朝イチで出発したんですけど、「よくここまで生きてきた」って思いましたね(笑)。いい充電でした。
  •  
  • ──次回の旅行もまた4年後?
  • 上地:いえ、来年行きたいです(笑)。
  •  
  •  スタイリスト:ALIAS 田嶋伸浩/ヘアメイク:平山直樹
  • (2011/3/18)

ジョージー・ヘンリー

かみじ・ゆうすけ
1979年生まれ、神奈川県出身。横浜高校在学中は野球部に所属し、キャッチャーとして松坂大輔とバッテリーを組んでいた。99年にドラマ『L×I×V×E』でデビュー。テレビ番組『クイズ!ヘキサゴンII』でブレイク。番組から生まれたユニット「羞恥心」で08年に歌手デビューも果たす。主なドラマ出演作は『天地人』(09)『逃亡弁護士』(10)など。映画では『クローズZERO』(07)『ドロップ』(09)などに出演。

動画マーク

ジョージー・ヘンリー

ジョージー・ヘンリー

ジョージー・ヘンリー

『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』場面写真
 『漫才ギャング』
3月19日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開
(C) 2011「漫才ギャング」製作委員会

作品紹介ページへ