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『さらば愛しの大統領』世界のナベアツ×柴田大輔監督インタビュー

『さらば愛しの大統領』世界のナベアツ×柴田大輔監督インタビュー

 

どうしましょうかねぇ、ここ。
ふざけるか、まじめに言うか(笑) by 世界のナベアツ

  • 世界のナベアツが大阪府知事選に勝利。その上、独立国家宣言をし大阪合衆国の初代大統領に就任するも、謎の暗殺者たちに狙われるという物語をギャグ満載で描いた『さらば愛しの大統領』は、大統領を守る大阪府警のアホコンビを宮川大輔とケンドーコバヤシが演じるなど、人気お笑い芸人が多数出演する話題作だ。

    この映画で、大統領になる「世界のナベアツ」を演じる一方、長編映画の監督に初挑戦したのが、放送作家としても活躍するお笑い芸人・世界のナベアツだ。そして、ナベアツとW監督という形でコンビを組んだのが、NOVAうさぎやジョージア「明日があるさ」など、多くのCMを監督してきた柴田大輔。そんな2人に、この映画のキャスティングや、一緒に仕事をしてみて感じた互いの長所・短所などについて話を聞いた。

    [動画]『さらば愛しの大統領』世界のナベアツ×柴田大輔監督インタビュー
  • [動画]『さらば愛しの大統領』完成披露舞台挨拶
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  • ──今回、2人は共同監督をつとめていますが、どんな役割分担だったのでしょう? また、ここだけは譲れないといったぶつかり合いはありましたか?
  • ナベアツ:基本的に柴田さんが「第1監督」、僕が「第2監督」という形でやっていました。始まる前は、結構、柴田さんとケンカするやろなって思ってたんです。それは初めて会ったときに柴田さんが、険しい蛇みたいな顔をしていたから。めっちゃ気合いが入っとったので、この人とはケンカするやろなって思ったんですけど、脚本作りから一緒にやっていて、意見が分かれたときも、お互い理詰めのディスカッションを積み重ねていったこともあって、そんなに大きな衝突はなかったですね。
    柴田:たぶん、みなさんが描かれているイメージって、撮影現場で何かあったんじゃないかってニュアンスだと思うんですけど、それに至るまでに長い時間、脚本作りを一緒にやっていたので、シーンの1つひとつに関しては、互いに理解の上で現場に臨んでいたんです。だから、現場で「あ〜だ、こ〜だ」というのはなかったですね。
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  • ──2人で監督をしていると、互いの長所や短所がおわかりかと思いますが、柴田さんから見たナベアツさんの長所と短所を教えてください。
  • 柴田:アハハハハ、そんな質問初めてですね。
    ナベアツ:まあ、短所はないと思うけど、言うてみ!
    柴田:(笑)。まじで考えたことないな。長所は、話を聞いてくれること。間口を広く持っているというか。短所はね……、なんやろな。ごめんなさい、ちょっと思いつかない(笑)。
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  • ──ちなみに、ナベアツさんから見た柴田監督の長所と短所は?
  • ナベアツ:長所はフレキシブルさと言うんですか。細かい部分はいっぱいあるんですけど、それをこの映画の長(おさ)として、コントロールしていったのはスゴイと思います。時間がとにかくなかったんですね。とりわけ、脚本作りからクランクアップまでがすごくタイトで、クランクイン前の不安材料がとても多かったんですけど、そこを柴田さんがうまく舵取りして、最後まで仕上げてくれました。
    逆に短所は、何て言うんですかね、撮影の途中で「ナベアツさん、僕、何か、ずっと海外旅行しているみたいや」なんてことを言い出すんですよ(笑)。で、「はぁ〜」となったんですけど、柴田さんは下界からかけ離れているみたいな感じで。僕なりに解釈すると、柴田さん完全に、映画というおとぎの国に行ってたんですね。
    柴田:そうそうそう、確かに(笑)。
    ナベアツ:映画に没頭するあまり、休みもないし、プライベートな生活もない状態だったので……。
    柴田:1秒として映画のことを考えていないときがないような状況に陥って、それでつい、ナベアツさんにポロッと言っちゃって。
    ナベアツ:おい、しっかりしてくれよって(笑)。
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  • ──キャスティングについてお聞きします。女優では、吹石一恵さんと釈由美子さんというキレイどころが出演されていますが、2人の好みなのでしょうか?
  • 柴田:吹石さんは映画女優をメインにしている方なので、一緒にやってみたいという気持ちはありました。もともと(吹石さんが)関西人だということもあって、一緒にできたことは、すごく嬉しかったですね。
    ナベアツ:正直、女優さんは誰がいいかっていう会議になるわけです。そのときに、「その女優さんじゃないだろう」っていう話がいっぱい飛び出すなかで、2人に出演してもらえるなら大歓迎って感じでした。
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  • ──男性陣もお笑い芸人顔負けの演技を披露しています。どんなポイントでキャスティングをしたのでしょう?
  • 柴田:殺し屋に関しては、物語の骨子でもあったので、芸人が出てきて出オチみたいになるより、映画俳優と言われる人たちに、まじめに殺し屋を演じてもらおうという思いはありました。そのなかで「僕は笑われてもいいよ」って感性を持ち合わせている人を選んでいって、ああいう方々(仲村トオル、大杉漣、志賀廣太郎)になったんです。
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  • ──大杉さんがまた、素晴らしいコメディセンスを発揮しています。
  • 柴田:大杉さんは徳島出身で、元々、関西弁なんです。ご本人もギャグをやりたかったみたいで、吉本の芸人と絡めるということにすごく興奮していました。
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  • ──大阪が独立するというアイデアが秀逸だと思いました。仮に大阪大統領になれたとして、1つだけやりたいことを挙げるとしたら何でしょう?
  • ナベアツ:どうしましょうかねぇ、ここ。ふざけるか、まじめに言うか(笑)。でもね、せっかくやから、ちょっとまじめに言うていいですか?
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  • ──お願いします。
  • ナベアツ:報道番組の視聴率制をなくす。視聴率があるから片寄ったニュース番組になると思うんですよね。もちろん、片寄った内容を好む視聴者も悪いと思うんですけど、視聴率がなくなれば、純粋にジャーナリストが報道したいことを報じられる。それに、政治家のゴシップばかりでなく、政治家の良い面も報道してくれるだろうし、それによって国民は良い政治家のことを知って、結果、いい国ができるんじゃないかなと……。ひゃー、ヒャクパー(100%)まじめ。
    柴田:まじめやったね。笑うところ、一個もなかった。
    ナベアツ:今、言わんかったら良かったって反省してます。
    柴田:使えないなみたいな顔をしてるし。
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  • ──いや、これは、ちゃんと記事にさせていただきます。
  • 2人:(笑)
    ナベアツ:ちょっと後悔してますね(笑)。

(2010/11/6)

世界のナベアツ

せかいのなべあつ
1969年生まれ、滋賀県出身。91年に山下しげのりとお笑いコンビ「ジャリズム」を結成。「渡辺あつむ」の名前でボケ担当として活躍しつつ、同時にピン芸人「世界のナベアツ」としても活動。「3の倍数と3がつく数字のときだけアホになります」のギャグで一世を風靡する。また、「渡辺鐘」名義の放送作家としても活躍中。


柴田大輔監督

しばた・だいすけ
1973年生まれ、兵庫県出身。早稲田大学政経学部、桑沢デザイン研究所卒。電通テック入社後、NOVAうさぎやジョージア「明日があるさ」など多くのCMを監督。L.A.留学で脚本・監督したコメディ映画『License』『P.O.W』がサンタフェ・フィルム・フェスティバル(東京)、ハリウッド・フィルム・フェスティバル(L.A.)など、国内外の映画祭で多数の賞を獲得する。本作で長編監督デビュー。

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柴田大輔監督と世界のナベアツ

柴田大輔監督と世界のナベアツ


『さらば愛しの大統領』場面
『さらば愛しの大統領』場面
 『さらば愛しの大統領』
2010年11月6日より新宿バルト9ほかにて全国公開
(C) 2010「さらば愛しの大統領」製作委員

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