クリス・コロンバス監督、ローガン・ラーマン

ギリシャ神話をモチーフにしたファンタジー大作の監督&主演が来日!

 

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
クリス・コロンバス監督&ローガン・ラーマン インタビュー

映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』クリス・コロンバス監督、ローガン・ラーマン インタビュー

 

『ハリー・ポッター』は大いに意識した

  • エンパイアステートビルの上にはオリンポス山、ハリウッドの地下には冥界が広がる──ギリシャ神話の神々たちが、現代の世界で繰り広げる奇想天外なストーリーが人気のファンタジー小説を映画化した『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』。監督は、『ハリー・ポッター』シリーズ第1、2弾を手がけたクリス・コロンバス。海の神ポセイドンと人間のハーフ、デミゴットの主人公パーシーを演じたのは、ハリウッドの新星ローガン・ラーマン。

    古代の神話と現代を融合させた独創的な物語を、手に汗握るファンタジーとして完成させたコロンバス監督と、主人公のパーシーを見事に演じ、人気上昇中のラーマンに話を聞いた。

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  • ──監督は過去に、『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を手がけています。本作を監督するにあたり、ハリポタ・シリーズを意識しましたか?
  • 監督:大いに意識しました。私なら、ハリポタと似ている部分を外して監督できるので、この映画の監督には一番向いていると思うんです。
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  • ──原作のどこが魅力的だと思いましたか?
  • 監督:ギリシャ神話を扱いながらも、現代が舞台という部分に、まず惹かれました。ハリポタに似ていると思う人もいるかもしれませんが、実際は全く違います。エンパイアステートビルのてっぺんに天界が、ハリウッドの地下に冥界があるなんて、すごく創造力を掻きたてられますよね。
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  • ──ギリシャ神話で好きなのは、どのキャラクターですか?
  • 監督:ギリシャ神話を読むと、神々が自己中心的で、実は腹の立つことが多いんです。だから私は、神様よりも(半神半人の)デミゴットが好きですね。その中で最も好きなのがパーシー・ジャクソン。2番目はマイケル・ジョーダン(笑)。私は彼をデミゴットだと信じてるんです。
    タイガー・ウッズもかつてはデミゴットでしたが、今はその座を降りてしまいましたからね(笑)。
  • ラーマン:僕は、身びいきと言われるかもしれませんが(笑)、(パーシーの父親の)ポセイドンが好きです。
  • 監督:いいチョイスだよ!
  • ラーマン:ちょっとベタかもしれないんだけど……(笑)。
  • 監督:水を操れるのがスゴイよね!
  • ラーマン:パーシー・ジャクソンが、今後、さらに能力を高め、もっと水を操れるようになることを期待しているんです。
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  • ──監督に伺います。ローガン・ラーマンさんを大抜擢した理由を教えてください。
  • 監督:以前、アシスタントから、少年役(ローガン・ラーマン)が良いので『3時10分、決断のとき』はオススメだと言われて見て、その素晴らしさに驚きました。だから本作では、ぜひ彼に出てもらいたいと思ったんです。
    念のためスクリーンテストも受けてもらったのですが、本当に力強い演技で、他のスタッフも才能を高く評価していました。16歳であんな演技をするなんて素晴らしいと思いますし、チャーミングで、スターの素質は十分ですよ。
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  • ──本作に出演したことでブレイク間違いなしと言われていますが、出演した感想を教えてください。
  • ラーマン:これほどの大作に出演するなんて、シュールな気分です。完成作を見たときも、奇妙な感じがしましたし(笑)。
    出演作を選ぶとき、僕が一番重視するのが監督。もちろんどんなキャラクターかということも重要だけど、とにかく良い監督と仕事がしたいんです。だからこの映画の話が来たとき、とにかくクリス・コロンバス監督と仕事がしたいと思い、すぐに引き受けました。彼は本当に素晴らしい監督だと思います。
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  • ──ラーマンさんは、以前から日本に興味があったそうですが、どんなところに興味を持っていたのでしょうか?
  • ラーマン:日本の文化もとても好きなので、ずっと来たいと思っていました。ロサンゼルスに住んでいると、日本はとても遠くて、他の星のようにも感じてしまいますから(笑)。
    でも、一番のきっかけは、映画『ロスト・イン・トランスレーション』を見たこと。全てのシーンが印象深くて、行ってみたいと思ったんです。ずっと友だちとも「行ってみたいね」と話していたのですが、今回は彼も来日しているので、オフの日にはどこかに行きたいと思っています。
    来日した印象ですか? 全てが期待通りで、特に驚いたのは街の清潔さ。ニューヨークやロサンゼルスなどアメリカの街と比べると、落書きなどもなくて、とてもキレイですよね。
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  • ──『アバター』のヒットなどで3D映画が話題となっていますが、監督は3D映画に興味はありますか?
  • 監督:子どもの頃からずっと興味をもっていました。よく、ケロッグのおまけの3Dのベースボールカードを集めたものです(笑)。
    今回来日し、ビックカメラで3Dテレビを見られると聞き、プロデューサーと一緒に行ってきました。2人でメガネをかけてテレビの前に座り、画面から飛び出してくる魚に手を伸ばしたりしましたよ。通り過ぎる人たちの視線も気にせずにね(笑)。そんなわけで、とにかく、3Dにはとても興味がありますね。
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  • ──最後に映画の魅力をアピールしてください。
  • 監督:この映画は、あなたにとって最高の2時間をもたらしてくれるでしょう。家族みんなで楽しめるローラーコースターみたいに作ったから、子どもが見ても大人が見ても、楽しくてエキサイティングで満足できるはずです。私が関わったなかでも、最も個性的な映画で、自信をもってオススメします!
  • ラーマン:スリル満点の映画です。始まると、あっという間に我を忘れてしまうはず。僕はニューヨークを飛び回るシーンが大好きなんですけど、みなさんもきっと楽しめると思います。早く見てほしいです。
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(10/02/26)

映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』クリス・コロンバス監督、ローガン・ラーマン インタビュー

Chris Columbus
1958年生まれ。ニューヨーク大学の映画学科を経て、『グレムリン』(84)『グーニーズ』(85)などの脚本を手がける。87年に『ベビーシッター・アドベンチャー』で監督デビュー。主な監督作は『ホーム・アローン』(90)『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)など。

映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』クリス・コロンバス監督、ローガン・ラーマン インタビュー
Logan Lerman
1992年1月19日、カリフォルニア州ビバリーヒルズ生まれ。8歳のとき、『パトリオット』(00)でメル・ギブソンの息子役を演じ映画デビュー。クリスチャン・ベールの息子役を演じた『3時10分、決断のとき』(07)などで演技力を高く評価され、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の主人公に大抜擢された。

 

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映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』クリス・コロンバス監督、ローガン・ラーマン インタビュー

映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』クリス・コロンバス監督、ローガン・ラーマン インタビュー

 『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
2010年2月26日よりTOHOシネマズ スカラ座ほかにて全国公開

(C) 2010 Twentieth Century Fox
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