『パイレーツ・オブ・カリビアン』人魚役で可憐な魅力を放つ若手女優を直撃！

5月20日より日本公開となり、オープニング3日間で興収15億円の大ヒットを記録した『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命（いのち）の泉』。キャプテン・ジャック・スパロウや黒ひげらが「永遠の生命」をもたらす泉を求め、冒険へと旅立つ姿を描いたファンタジーアドベンチャーだ。

人気シリーズ第4弾となる同作では新たなキャラクターも登場。ジャックのかつての恋人アンジェリカや、生命の泉の鍵を握る人魚シレーナ、人魚と恋に落ちる宣教師が、ジャックと共に物語を盛り上げる。

今回、美しくもどう猛な人魚を演じ、見事なハリウッドデビューを飾ったのが25歳のアストリッド・ベルジェ＝フリスベ。スペイン人の父とフランス系アメリカ人の母を持ち、ヨーロッパでの活動を経て大抜擢された逸材だ。本作で可憐な魅力を披露している彼女に話を聞いた。

・『パイレーツ』最新作に大抜擢されたイケメン俳優インタビュー！
・［動画］アストリッド・ベルジェ＝フリスベ インタビュー

──役が決まるまでの経緯を教えてください。
フリスベ：パリ、L.A.、ロンドンの3ヵ所で毎回カメラテストがあったわ。まずはパリでオーディションがあって、その2日後にL.A.でロブ・マーシャル監督、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが立ち会ってのテストが行われたの。最後にロンドンで1シーンを演じたんだけど、そのロンドンの直前に、出演が決まったという連絡が来たのよ。

──出演が決まったとき、ご家族やお友だちはどんな反応を？
フリスベ：7歳になる妹から電話があって、とにかく興奮していて質問攻めに合ったわ。「映画のなかで歌うの？ 水のなかで撮影するの？ 泳ぐの？」ってね（笑）。

──人魚のシレーナはどんな役ですか？
フリスベ：童話に出てくる人魚というよりも、（ホメロスの長編叙事詩）「オデッセイア」に登場する（美しい声で船乗りを魅了し、死をもたらす伝説上の生き物）セイレーンに近くて、神秘的で危険なところが魅力。シレーナはほかの人魚と違ってとても純粋で（宣教師の）フィリップと出会い、目と目があった瞬間に、人間と人魚という種を超えて通じ合うものを感じるの。

──人魚役を演じる上で苦労したことは？
フリスベ：泳ぎはできたんだけど、久しぶりだったので、まずは慣れるためのトレーニングをして、あとは、水中シーンの演技が苦しく見えないように呼吸のトレーニングも受けたわ。でも、実際の撮影では、水から出た途端にセリフを話さなければいけないシーンもあり、苦労したの。それから、長いときには10〜12時間も水に入ったままだったので、耳が痛くなって大変だったわ。

──ロブ・マーシャル監督とのお仕事はいかがでしたか？
フリスベ：ハリウッドのすごく巨大なチームで仕事をしたんだけど、監督はまるで、周りに誰もいないかのように集中させてくれた。と同時に、ほかの人たちにも気を遣いながら撮影を進めていたわ。彼は人間的に接してくれたので、とてもやりやすかったし、あれだけたくさんの人がいるなかで、監督は溺れることなく人を気遣いながら現場を仕切っていて、素晴らしいと思ったわ。

──東日本大震災の影響で来日プロモーションが中止になってしまいましたが、日本のファンへのメッセージをいただければ。
フリスベ：このような悲劇が起きてしまい、大変悲しく思っています。また、プロモーションがキャンセルになったことも悲しい気持ちです。日本のみなさん、私たちも支えているということを覚えておいてください。

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