ピクサーで活躍する日本人クリエイターが集結!作品の魅力を熱弁

#ピクサー#ヴィルマン龍介#小西園子#成田裕明

左から成田裕明さん、小西園子さん、ヴィルマン龍介さん
(C) 2018 Disney/Pixar
左から成田裕明さん、小西園子さん、ヴィルマン龍介さん
(C) 2018 Disney/Pixar
左から成田裕明さん、小西園子さん、ヴィルマン龍介さん
(C) 2018 Disney/Pixar
(C) 2018 Disney/Pixar
(C) 2018 Disney/Pixar

1995年に世界初のフルCG長編アニメーション『トイ・ストーリー』を世に送り出して以来、常にアニメーション界のトップを走り続けているピクサー・アニメーション・スタジオ。その長編アニメーション全20作品が収められた初のBOXセット『ディズニー/ピクサー 20タイトル コレクション』が本日12月19日にブルーレイ(4万円+税)とDVD(3万円+税)で発売となる。これを記念し、ピクサー・アニメーション・スタジオで活躍する日本人スタッフの小西園子さん、ヴィルマン龍介さん、成田裕明さん3名による座談会が日本で実現! 普段はアメリカ、サンフランシスコで活動する彼らが、クリエイターの視点からピクサーへの熱い思いを語った。

[動画]『ディズニー/ピクサー 20タイトル コレクション』予告編

■プロが考える、ディズニー・ピクサー作品の魅力とは?

「ピクサー作品のキャラクターってすごくユニークで、オモチャや魚、モンスターといった人間じゃない作品が多い」と語るのは成田さんだ。「だけど、ストーリーを通して、感情移入ができるし、自分も同じ体験をしたことがあるなと思い出させるんですよ」とその魅力を分析する。小西さんは「ポップカルチャーを登場させないので、いつ見ても古さを感じさせない」とピクサー作品の普遍性について言及。ヴィルマンさんも「妥協しないクオリティと、そこから来る安心感」とピクサー作品が色あせない理由を語った。

もちろん、進化する映像表現に対しては、プロの視点が光る。「初期の作品にさかのぼるほど、当時にこの技術はなかったのに、よく表現したなって思うことがたくさんある。リミットがある中で、しっかり工夫をしているんですよ」(成田さん)、「職人技ですよね。だから、いつ見ても古くならない」(ヴィルマンさん)。

■当事者だからわかる、ピクサー・アニメーション・スタジオの強み

長年、ピクサーで働く小西さんに、同スタジオの雰囲気を尋ねると「妥協しない、あきらめないという気持ちを強くもった作品づくりへの熱は変わらない」。ヴィルマンさんは、ソフトウェア開発に最も苦労した作品は『インサイド・ヘッド』だと明かすと「舞台は物理の法則が通用しない“頭の中”ですからね。赤いものなのに黄色く光ったり、青いのに赤くしたり(笑)。物理的にはあり得ないエフェクトをいかに表現するかが一番難しかったです」と振り返る。

一方、ディズニー・アニメーション・スタジオからピクサーに移籍した成田さんは「両社に共通するのは、映画づくりにかける熱ですね。みんな、職人魂を持っているし、限界までとことん突き詰めて作っていきます。ピクサーは設立当初からCGアニメーションを手がけてきたので、歴史もあるし、技術開発の面でもとてもしっかりしているなと感じています」と話した。

■『ディズニー/ピクサー 20タイトル コレクション』の発売を楽しみにしているファンへのメッセージ

成田さんは「どれも何度でも楽しめて、感動できるストーリーですから、20作品が手元にあって、いつでもピクサーの世界に戻れるというのは、とてもぜいたくなことですよね」とニッコリ。「ぜひ、家族で会話をしてもらいたい」と語る小西さんは、「例えば『トイ・ストーリー』のようなシリーズ作品は歴史もあるので、そのときどきの家族の思い出にも重なると思います」と一家に1セットをおすすめ。ヴィルマンさんは「きっと20作品の中から、人生のヒントが発見できると思うんです。僕も『トイ・ストーリー』『バグズ・ライフ』を見て、CGって仕事にできるんだなと思ったので」と自身の経験を踏まえて、BOXセットを熱くアピールした。