海賊と忍者、軍配はどちらに? 映画・夏の陣が明日から本格スタート

#興行トレンド

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
(C)2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
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『メアリと魔女の花』と『打ち上げ花火〜』
アニメ対決も話題!

今年の夏映画興行は7月1日公開『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、大野智主演『忍びの国』から幕を開ける。この日は大半の映画館で入場料金が1100円になる「ファーストデイサービス」を実施しており、観客動員に弾みをつけるにはもってこい。『パイレーツ』は前作『生命の泉』から6年が経っているが、『生命の泉』が88.7億円の大ヒットを記録した実績は十分。一方、大野の主演映画は『怪物くん』が31.3億円を記録している。

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シネコン関係者が期待を寄せるのは、2本の邦画アニメ作品だ。7月8日公開『メアリと魔女の花』。スタジオジブリで『借りぐらしのアリエッティ』(92.6億円)を手がけた米林宏昌監督監督の新作アニメだ。11歳の少女メアリが、ひょんなことから不思議な力を得て、奇想天外な冒険に巻き込まれていく。

もう1作は、岩井俊二監督の名作テレビドラマをアニメ化した『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』8月18日公開)。本作のプロデューサーは『君の名は。』ヒットの立役者である川村元気。『君の名は。』と同じ公開時期のお盆休み明けでヒットを狙う。『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之が総監督、映画『モテキ』の大根仁監督が脚本を手掛けている。

“キミスイ”は第2の『セカチュー』なるか?

邦画実写ではベストセラー小説の映画化『君の膵臓をたべたい』(7月28日公開)への期待がシネコン関係者の間で高い。“第2のセカチュー”(世界の中心で、愛をさけぶ)ともよばれるラブストーリーで“キミスイ”として親しまれている。高校教師の“僕”は教え子と話すうち、膵臓の病を抱える桜良と過ごした数ヵ月を思い出す……。原作とは異なる「大人になった僕」の視点を入れる設定は『セカチュー』と同じ。プロデューサーの1人に『セカチュー』のプロデューサー、春名慶が名を連ねている。人気マンガの映画化『銀魂』(7月14日)、『東京喰種 トーキョーグール』(7月29日)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(8月4日公開)も控える。

洋画実写では、『パイレーツ』の他、新3部作の1作目『トランスフォーマー/最後の騎士王』(8月4日公開)、キャストを一新した『スパイダーマン:ホームカミング』(8月11日公開)が控える。『トランスフォーマー』は前作『ロスト・エイジ』が29.1億円、『アメイジング・スパイダーマン2』が31.4億円だった。今回も30億円台の攻防となるだろう。

洋画アニメでははシリーズ最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』『カーズ クロスロード』が控える。特に『怪盗グルー』はシリーズを重ねるごとに興収を伸ばしており、前作『ミニオンズ』が52.1億円を記録。さらなる上積みが期待される。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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