『ジェーン・エア』ミア・ワシコウスカ インタビュー

アリス役でブレイクした期待の若手女優が語る「困難の乗り越え方」

#ミア・ワシコウスカ

観客がすでに先入観を抱いている人物を演じるのは大変でした

孤独に立ち向かい、不遇な人生に屈することなく、努力と知恵で道を切り開いてきた女性。初めて愛を知った彼女が、幸せを手にしようとした矢先、またしても過酷な現実が彼女を襲う……。

数々の困難に負けず、真実の愛を探し続ける女性の姿を描いた『ジェーン・エア』。19世紀イギリスで出版された不朽の名作を映画化した作品で、原作は出版当時、そのスキャンダラスな内容で物議を醸したという。

この映画で高潔な主人公ジェーン・エアを演じたのはミア・ワシコウスカ。ヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』(10年)でブレイクした22歳だ。ハリウッドからの期待を集める若手女優が、撮影秘話などを語った。

──ジェーン・エアを演じる上で、最も難しかった点は?

ワシコウスカ:彼女が、時代を超えて愛されてきたキャラクターという点です。観客がすでに先入観を抱いている人物を演じるのは大変でした。それから、原題ではもう使われていない、昔の、美しくて詩的な言葉を自然に話さなければいけないことも難しいことでした。

──原作は1947年に発表された小説です。当時の暮らしと現在ではかなりの違いがありますが、あなた自身とジェーン・エアとの間に共通点はありますか?

ワシコウスカ:あると思います。今でも彼女に共感できるのは、物語の核心が、現代の社会や人間性にも通じるからで、今でも彼女のように、このとても孤独な世界のなかで、家族や愛、そして絆を追い求めている若者はたくさんいると思います。

自分の価値を信じ、困難を乗り越えられると信じることが大切なんだと思うんです
ミア・ワシコウスカ(右)

──では、違いを感じた点は?

ワシコウスカ:そうですね、やはり、あの時代を衣装を身につけ、カルチャーショックを受けました。とても服がきつくて、あの時代の女性が精神的にも肉体的にも抑圧されていたことが分かりました。今の時代も女性は抑圧されているけれど、少なくとも、肉体的にはあれほど抑圧されていません。

──そんな衣装を着ての撮影はつらかったのではないですか?

ワシコウスカ:ええ、とても痛かったし。食事もしたけれど、食べるとお腹が膨らんでさらにきつくなるので、とても苦しいの。撮影中は早く脱ぎたくて仕方がありませんでした。時には(衣装に)いらだつこともありましたが、なんとか我慢しました。

──本作でジェーンは大変な困難に見舞われます。現在も様々な困難に直面している人が大勢いますが、どうやって困難を乗り越えればいいと思いますか?

ワシコウスカ:私は、彼女がとてもたくましくて、自分自身をしっかりと持っているところが好きです。それは、彼女は、自分で人生の困難を乗り越えられると信じているからだと思うんです。だから彼女のように、自分の価値を信じ、困難を乗り越えられると信じることが大切なんだと思うんです。

ミア・ワシコウスカ
ミア・ワシコウスカ
Mia Wasikowska

1989年10月14日生まれ、オーストラリアのキャンベラ出身。04年から本格的に女優業をスタート。テレビシリーズなどを経て、パニック映画『マンイーター』(07年)、『アメリア 永遠の翼』(09年)などに出演。ティム・バートン監督作『アリス・イン・ワンダーランド』(10年)でアリスを演じブレイク。ハリウッド映画祭ブレイクスルー女優賞を受賞した。その他の主な出演作は『キッズ・オールライト』(10年)、『永遠の僕たち』(11年)など。

ミア・ワシコウスカ
ジェーン・エア
2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開
[製作総指揮]クリスティーン・ランガン
[監督]キャリー・ジョージ・フクナガ
[脚本]モイラ・バフィーニ
[撮影]アドリアーノ・ゴールドマン
[美術]ウィル・ヒューズ=ジョーンズ
[衣裳]マイケル・オコナー
[原作]シャーロット・ブロンテ
[出演]ミア・ワシコウスカ、マイケル・ファスベンダー、ジェイミー・ベル、ジュディ・デンチ
[原題]JANE EYRE
[DATA]2011年/イギリス、アメリカ/ギャガ/120分
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