『リメンバー・ミー』おばあちゃんの武器がスプーンからサンダルに変わった理由とは?

#リメンバー・ミー

『リメンバー・ミー』
(C) 2018 Disney/Pixar
『リメンバー・ミー』
(C) 2018 Disney/Pixar
『リメンバー・ミー』
(C) 2018 Disney/Pixar
『リメンバー・ミー』MovieNEXジャケット写真(4000円+税)
(C) 2018 Disney/Pixar

今年3月16日に公開となり、興行収入49億円超の大ヒットを記録したディズニー・ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。この映画のMovieNEXが7月18日にリリースされることを記念し、映画本編より、主人公ミゲルとおばあちゃんのとあるシーンと、MovieNEXのボーナス映像の中から、そのシーンの演出裏話が明かされるメイキング映像が解禁となった。

[動画]『リメンバー・ミー』ミゲルのおばあちゃんがサンダルでマリアッチを一撃!

本作の主人公は、ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。だが、彼の家では、ある悲しい出来事がきっかけで生まれた<厳格な家族の掟>によって、ギターを弾くどころか、音楽を聴くことすら禁じられていた。特に大家族のまとめ役で、孫のミゲルを溺愛するエレナおばあちゃんは、「ミゲルを音楽から守る」ためなら、どんなことでもしてしまう。

解禁となった本編映像は、エレナおばあちゃんがミゲルから音楽を何が何でも遠ざけようとする強い意志が感じられるもの。公園で、靴磨きをしていたミゲルは、お客であるマリアッチ(メキシコの楽団)の一員から「君の腕前を見せてくれ。最初の観客になろう」とギターを手渡される。うれしくなったミゲルは早速ギターの腕前を披露しようとするが、その瞬間に何とエレナおばあちゃんが現れ、履いていたサンダルを脱いで右手に持ち替えると、「うちの孫にちょっかいを出すな!」とマリアッチの頭をパカンと一撃!

それにしても、なぜ、エレナおばあちゃんは、ミゲルを音楽から守る道具としてサンダルを選んだのか? 同時解禁となったメイキング映像では、一見、ささいなことに思えるサンダルの描写に、実は深い理由が隠されていることが明かされる。

製作を手がけるダーラ・K・アンダーソンによると、実は当初、エレナおばあちゃんが手にしていたのは木のスプーンだったのだ。リー・アンクリッチ監督も「初期の段階では、木製のスプーンを持たせていた。無礼なことを言ったら、それでたたかれるんだ」と述べている。そして、こう続ける。「長い間、その設定だったが、誰かが言ったんだ。『スプーンをやめてサンダルにしたら?』」と。

続く映像では、「サンダルを使う? 絶対ウケるはずだよ」とマンガ家で文化コンサルタントのラロ・アルカラスが会議中に発言するシーンが収められている。「ベルトみたいに瞬時に取り出すんだ」と。共同監督兼脚本のエイドリアン・モリーナも「僕の家族はメキシコ系だ。イタズラをすると、母がサンダルを持ってたたこうとするんだ」と子ども時代を振り返っている。

そして完成作。慣れた様子でサンダルを手にするエレナおばあちゃんの姿は、それだけで、とてもコミカルで思わず笑いがこぼれてしまう。木製のスプーンからサンダルへ。そんな細部にわたるこだわりの積み重ねや試行錯誤の連続が、ピクサー・アニメーション作品を最高のクオリティに押し上げているのだ。

『リメンバー・ミー』は7月18日よりMovieNEX(4000円+税)、4K UHD MovieNEX(7800円+税)、スペシャルボックス BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSオリジナルアイテム付(1万3800円+税/数量限定)がリリース。7月4日より先行デジタル配信開始となる。