奈緒、東出昌大の妻を演じ「私は私でいれば良いと気づかせてくれた」

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草の響き
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「なぜそんなに脆いのか?」理解しようと臨んだ奈緒

佐藤泰志の小説を映画化した『草の響き』が、今年2020年秋に公開される。このたび、奈緒など5人の主要キャストが追加発表された。

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心を病んだ主人公の工藤和雄(東出昌大)を理解しようと努める妻・純子役を演じるのは、奈緒(『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(21年))。東出との繊細な演技で、原作にはなかった夫婦の崩壊と再スタートというテーマに臨む。

奈緒は、「何故そんなに脆いのか、走り続けることに意味があるのか。この主人公を理解することを諦めたくない」との思いを抱いて本作品に参加したと言い、「“私は私でいれば良い”と気づかせてくれた函館での苦しくもこのうえなく大切な時間に、心から感謝しています」と、本作品への出演が自身にとっても貴重な糧となったことを語った。

また、傷つきながら故郷に戻ってきた和雄に寄り添う友人・佐久間研二役には、大東駿介(『明日の食卓』(21年))。

大東は、この作品に出会ったのが自身の大切な友人を失った直後だったことを明かし、「心を病んだ友を支える役を通して、心の奥底と深く向き合う時間は、函館の空気も相まって、冷たく辛くあたたかく優しい時間でした」と述べている。

和雄が街を走る中で出会い、心を通わせていく若者たちを演じるのは、スケーターとしても活躍中で、本作が本格的な演技初挑戦のKayaと、ドラマ『特捜9 season4』(21年)や数多くのCMに出演する林裕太、モデルとしてCMやファッションショーで活躍する三根有葵だ。

「なぜ走らなければならないのか?」佐藤泰志没後30年記念作品

本作品は、心に失調をきたし、妻とふたりで故郷の函館へ戻ってきた主人公の工藤が、医師に勧められるまま治療のため街を走り始め、やがて平穏を見出していく物語。

函館の映画館シネマアイリス代表・菅原和博がプロデュース、斎藤久志が監督を務めて臨んだ、佐藤泰志の没後30年企画作品である。

『草の響き』は、今年20年秋より公開される。

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