出川哲郎、芸能村とMeToo運動に挟まれてジリ貧の今

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出川哲郎
出川哲郎

タレントのマリエが4月4日に行なったインスタライブでの枕営業強要告発により、セクハラの疑いを持たれている出川哲朗がかつてない苦境に立たされている。

“枕営業告白”マリエの勇気ある告発とその後の波紋

芸能村の倫理とMeToo運動に挟まれて…出川が苦境

マリエの告発によると、15年前に島田紳助氏に言い寄られ、その場にいた出川やお笑いコンビ「やるせなす」の石井康太と中村豪から枕営業するよう説得されたというもの。ライブ内でマリエは、その出川とやるせなすがテレビに出続けていることに憤慨を示した。

15年前の出川と言えば、「an・an」の嫌いな男ランキングにて2001〜2005年に5年連続1位を獲得するイジられキャラだった。そんな出川が、マリエの告発の真偽とは別に、当時芸能界で絶対的な権力を誇った島田氏に逆らえなかったことは想像に難くない。

また、女性へのセクハラが問題視されていなかった当時、“芸能村の倫理”に飲まれるようにして、その場のノリを楽しむ雰囲気があったかもしれない。

出川とやるせなすの所属事務所はセクハラを否定したものの、マリエは真実を語っているだけだという主張を繰り返す。15年前の話ということで証明不能の出来事に思えるが、昨今のセクハラ被害を告白する国際的な「#MeToo」運動を追い風に世間の注目度は高く、マリエの言葉を無下にできない状況だ。

出川はこれまで、汚れ仕事もいとわないながらも、かわいげのあるキャラが売りだった。しかしマリエ告白問題の終着点が未だに見えず、クリーンなイメージを大事にするテレビ局や企業にとって、慎重な起用が求められる存在になりつつある。

“イッテQの呪い”説がまた浮上

出川は、人気の謎解き冒険バラエティ『世界の果てまでイッテQ』(日本テレビ系)に出演中の身。しかしこの同番組、過去にレギュラー出演していた元オセロの中島知子、ベッキーや手越祐也らが芸能スキャンダルや事務所退所で次々降板した。これまでスキャンダルとはほぼ無縁だった出川までトラブルに見舞われ、ネット界隈では“イッテQの呪い”説が再燃している。

これまでハードな仕事を多数こなしてきた出川。島田氏は芸能界を引退済みで、図らずも矢面に立たされた現在は、アツアツおでんや熱湯風呂より乗り越えるのが大変かもしれない。

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