アニメも大盛り上がり! 人気の『魔道祖師』は中国のBL小説が原作
さらに人気が高まっている放送中のアニメシリーズ『魔道祖師』。第10話が放送されて物語はひとつの山場を迎えたようす。
「『魔道祖師』気になってるんだけどなぁ」「これってBL?」と思っている方もいるかもしれない。ここへきてアニメショップで特集コーナーが設けられているのも見かけるようになった。しかも、BLゾーンで。だから気になっている方もさらに増えたんじゃないかと思う。
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ファンの方はもちろんのこと、気になっている方もぜひ見てみて欲しい。なんといっても壮大なストーリーだから、これから物語がさらに動き出しそうな気配があるし、まだ追いつけるはずだ。
アニメシリーズはブロマンス系、ガッツリではないところもいい
まずは『魔道祖師』はBLかな? と気になってる方に伝えたい、これは中国の同名のBL小説が原作の中国アニメだ。日本では字幕版がWOWOWで放送されたが、吹き替え版が地上波にて現在放送中で、死者や呪霊も登場する時代劇ファンタジー。イケメン共演で話題になった中国ドラマ『陳情令』と『魔道祖師』は、原作が同じだ。
『陳情令』のようにアニメシリーズ『魔道祖師』のキャラクターもイケメン揃い! ただ、原作はBLでも、『陳情令』もアニメシリーズもガッツリBLとはならないブロマンス系のようだ。それはそれで、ガッツリではないからこそ、ちょっとした交流ややり取りにも萌えてしまうというもの。
主役の2人以外にもキャラが多数、混乱するときは相関図をチェック!
『魔道祖師』の萌え要素は、メインキャラクターであるウェイ・ウーシェン(魏無羨)とラン・ワンジー(藍忘機)。名前が覚えにくくてとっつきにくいと思うかもしれない。わかる、筆者もそうだから。他のキャラクターも筆者には覚えにくい名前ばかりで、おまけにいろいろな親族が絡むものだから姓は同じキャラクターが多数登場する。
ややこしいことこのうえないので、ファンの方たちには怒られちゃうかもしれないけれど、筆者は心の中でこっそりとあだ名をつけて把握しちゃってる。ちなみにウェイ・ウーシェンはファンの方も呼んでいるように黒い人、ラン・ワンジーは白い人。あとは中の人=担当の声優で、例えば黒い人の義兄弟でキーパーソンでもあるジャン・チョン(江澄)は緑川光が声を担当してるので“緑川さん”などと心の中で呼んでいる。そうは言っても、あだ名だけでは細かく関係性は把握しづらく、本作は家同士の争いや内部不和もドラマティックに展開するので、公式サイトの登場人物にある相関図を見ながらドラマを追うとさらにわかりやすいだろう。
あざとかわいいやんちゃ系と実は頼れるクール系、主役2人に萌える
でも、BL好きなら覇権争いのドラマもいいけど、やっぱり萌えが欲しいところ。大丈夫、前述したように萌えがちゃんとある。
黒い人はとってもやんちゃで、いつも元気に動き回っては白い人にちょっかいを出す。白い人が頭に巻いている鉢巻のような抹額(まっこう)をいじって、逆鱗に触れてキレられたりする。それでもヘコむこともなく、ヘラヘラしてるところも小憎たらしくてかわいい。指で鼻をこすったりアッカンベーしたり、仕草もあざとかわいい!
白い人のほうはいつも冷静沈着でクール。黒い人のことは癇に障るようではあるが、それは気になってる証拠。なにかと気にしてツンツンしてるのはもう術中にハマってるとしか思えなくてニヤニヤしてしまう。黒い人は無自覚で白い人のほうが振り回されているようなところもBL好きにとってはきっと萌えポイントとなると思う。そして、白い人はココってときに颯爽と現れるのがカッコいい! 黒い人がピンチのときに悠然と登場して救うのはいつも白い人だ。「あ~やっぱり今回も来た!黒い人のセコム!頼もしい~」と嬉しくなる。
Blu-rayは4月21日発売、原作小説日本語訳版は5月27日発売!
第9話では、人を食らう巨大なモンスター・玄武のいる洞窟での戦いで、玄武に飲まれてしまった黒い人を救い出そうと玄武の首を落としたのは白い人。華麗な技がまたカッコよかった。第10話では白い人の活躍のお陰で黒い人はなんとか危機を脱する。濡れてぐったりとした黒い人は色っぽく、白い人に寝るなと言われて目が覚めるようにと琴使いである白い人に曲を奏でることを弱弱しくねだる姿は、気の強いいつもの姿と違ってギャップ萌え! 白い人もいつもと違って優しく応えてやって曲を奏で、気弱に笑う黒い人が痛々しい…。その後はまた緩急をつけて、覇権争いや親子のドラマが展開していく。ここでは黒い人の義兄弟のジャン・チョン(緑川さん)が切なく、黒い人が見せる友情は胸を熱くさせる。そして、黒い人にさらなる悲劇が…!
覇権争いや内部抗争、モンスターとの闘い、そしてイケメンたちの萌えもある『魔道祖師』。壮大なストーリーはまだまだこれからひと山もふた山も山場がありそう。各プラットホームで配信中だし、4月21日には現在放送中の『魔道祖師 前塵編』のBD、6月23日には『魔道祖師 羨雲編』のBDが発売になる。さらにハマった方やBL要素が強いであろう原作を読みたい方は原作小説の日本語訳版『魔道祖師』全4巻が5月27日から3か月連続リリースされる。表紙や特典などを見るだけでも美麗でBLみがあってため息が出るほどだ。
BL好きならスルーするのはもったいない『魔道祖師』。ゆる~く楽しむこともどっぷりハマることもできるから、まずは日本語吹き替え版アニメシリーズから見てみては? (文:牧島史佳/ライター)
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