8歳の名子役が感極まって嬉し泣き「これ、夢なの?」と右頬つねる

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アラン・キム
嬉しくて涙をこらえきれなかったアラン・キム/『ミナリ』Twitterより

作品賞は『ノマドランド』

7日(現地時間)、アメリカで放送映画批評家協会賞(クリティックス・チョイス・アワード)が発表され、『ノマドランド』が作品賞と監督賞など最多4部門を受賞した。

アラン・キムの名子役ぶりを堪能、『パラサイト』に次ぐ話題作『ミナリ』予告編

4月発表のアカデミー賞の前哨戦の1つであり、作品賞についてはこの10年間で5回、アカデミー賞の受賞結果と一致している。

『ノマドランド』は作品賞、監督賞と脚色賞(ともにクロエ・ジャオ)、撮影賞を受賞した。

主演男優賞および助演男優賞の受賞者はそれぞれチャドウィック・ボーズマン、ダニエル・カルーヤで、ゴールデン・グローブ賞と同じ結果になったが、女優賞は主演・助演とも、ゴールデン・グローブ賞とは異なる結果になり、最多12ノミネートの『Mank/マンク』は美術賞のみの受賞となった。

外国語映画賞を受賞した『ミナリ』で、韓国からの移民一家の末っ子デヴィッドを演じたアラン・キムは若手俳優賞を受賞。自宅で蝶ネクタイをつけて待機していた8歳のアランは、自分の名前が読み上げられると、嬉しそうな笑顔で「ありがとうございます。最初に、投票してくれた批評家の方々と家族に感謝したいです」とスピーチを始めたが、みるみる涙がこみ上げてきて、「アイザック、クリスティーナ……」と監督やプロデューサーの名前を口にするのがやっとの状態に。「どうしよう、泣いちゃう」と嗚咽しながら、一緒に映画を作った人たちへの感謝を述べ、「また他の映画にも出演したいです」とスピーチ。そして「これ、夢なの?」と言いながら右頬をつねりながら、また号泣。心からの嬉し涙は視聴者の感動を誘った。

主な受賞結果は以下の通り

作品賞:『ノマドランド』
監督賞:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)
脚本賞:エメラルド・フェネル(『プロミシング・ヤング・ウーマン』)
脚色賞:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)
外国語映画賞:『ミナリ』
主演男優賞:チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)
主演女優賞:キャリー・マリガン(『プロミシング・ヤング・ウーマン』)
助演男優賞:ダニエル・カルーヤ(『Judas and the Black Messiah(原題)』)
助演女優賞:マリア・バカローヴァ(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)
最優秀若手俳優賞:アラン・キム(『ミナリ』)
アンサンブル賞:『シカゴ7裁判』