ノッティングヒルの洋菓子店
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ノッティングヒルの洋菓子店

美味しそうなスイーツ、イギリスの郊外や街中のインテリアが素敵なイギリス映画『ノッティングヒルの洋菓子店』が12月4日より全国で公開となる。

・テラコッタ屋根の海辺の家、インテリアも注目の熟年ロマコメ

英国らしいスイーツとインテリア

舞台は英国ロンドン・ノッティングヒル。ロンドンNo1デリ「オットレンギ」の弟子のサラは、親友のイザベラ(シェリー・コン)と待望の「私たちのベーカリー」の物件契約にこぎ着けたが、肝心のサラが急死。サラの娘クラリッサ(シャノン・ターベット)は、永らく疎遠にしていたサラの母ミミ(セリア・イムリー)を頼る。

石畳にレンガ造りのミミの家は蔦が這い、インテリアは真っ白なブリティッシュスタイル。ティーポットで紅茶が出てくるキッチンのカウンターや花瓶はブルーで、祖母ひとり暮らしながら誇り高く暮らしているのがわかる。

そんな祖母ミミの今の姿を目の当たりにした孫娘クラリッサは、どうしても母サラの夢を諦めきれないと、ミミに協力を迫る。

そうして強引に結びつけられたミミとイザベラ。イザベラの家も白貴重だが、こちらはモダンな集合住宅だ。そこでミミは、実はサラはミミにも店に一緒に参加して欲しがっていたと知る。

あとの足りないピースは、シェフ。ある日の夜、ミシュラン2つ星レストラン「トロワ・ザミ」のシェフ、マシュー(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)が応募してくる。実は彼は、20年前にサラとガールフレンドだった。

こうして、亡きサラの夢を乗せオープンしたベーカリー「ラブ・サラ」。グレーの落ち着いた外観に、真っ赤な店のロゴが皆の情熱を物語る。予告編では、ミミのアイデアがきっかけで一気に店が成功に向かいそうな予感。3世代の4者4様の想いを胸に、亡きサラの夢を叶えることができるのか?

抑えたトーンに赤の差し色

監督はエリザ・シュローダー。大学院在学中に作った企画が元になっているが、数年前に母親を亡くしたことで、その思い出が自分の中で生き続け、母にも誇りに持ってもらえるように描きたかったのだという。どこか『マーサの幸せのレシピ』(ドイツオリジナル版)を思い起こさせるところがあると思えば、監督のエリザもドイツ出身だった。そして本作でも物語の中心は、イギリスらしく理想の母親像を求められ、気高く窮屈に生きてきたことを後悔してきたであろうミミである。

イギリス映画らしい抑えたトーンが4人の気持ちを運ぶ。そっと真っ赤なロンドンバスが右から左へ通り過ぎると、スイートなバラード曲とともにエンディングを迎える。この冬、年代を超え愛する人と見て欲しい心温まる作品だ。(文:fy7d)

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