ケヴィン・スペイシーを性的暴行で訴えた男性が裁判前に死亡、年内で2人目

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ケヴィン・スペイシーから性的暴行を受けたとして訴えていたマッサージ・セラピストの男性が、裁判を前に亡くなったことが明らかになった。スペイシーの弁護士が17日(現地時間)、アメリカの中央地区連邦地方裁判所に届けたもので、男性は強制わいせつやセクハラでスペイシーに訴訟を起こしている十数人のうちの1人だった。

ケヴィン・スペイシーの性的暴行疑惑が新たに3件

匿名(ジョン・ドー)で訴訟の手続きをしていたこの男性は、2016年10月、施術中にスペイシーに腕を掴まれて性器に触らされ、部屋から出ようとすると全裸のスペイシーが立ちはだかってオーラルセックスを強要されたと訴えていた。スペイシー側は訴えの内容について否定している。

裁判所への届けによると、スペイシー側は11日(現地時間)にドー氏の弁護士から「最近亡くなった」ことを知らされたという。この件についてドー氏の弁護士は「職業上の責任からスペイシーの代理人にドー氏逝去を伝え、遺族が悲しみを乗り越える時間を持てるよう、裁判所に知らせるのは少し待ってほしいと伝えにも関わらず、スペイシー側はそれを無視して、私たちの合意のないまま通知した」と遺憾を表明している。

スペイシーをセクシャル・ハラスメントで訴えた人物が死去したのは、これで2人目。今年2月、スペイシーの若い男性に対するセクハラを告発していたリンダ・カルキンさん歩行中に車に撥ねられて亡くなっている。カルキンさんは2009年からスペイシーにネット上でストーキング行為を始め、2012年に逮捕され、実刑判決を受けていた。