映画『記憶にございません!』初日舞台挨拶が9月13日にTOHOシネマズ 日比谷にて行われ、中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、後藤淳平(ジャルジャル)、三谷幸喜監督が登壇した。

『記憶にございません!』初日舞台挨拶、その他の写真

史上最低の支持率を叩き出してしまった悪徳総理大臣・黒田啓介(中井)が、国民が投げた石に当たり記憶喪失になったことから巻き起こるドタバタを、脚本・監督をつとめる三谷幸喜ならではのコミカルタッチで描く。

配給の東宝によると、初日の数字と土日の座席予約数を考慮し、興収30億円を狙える大ヒットスタートを切ったという本作。中井は「三谷監督の脚本は1回目よりも2回目、3回目と面白さが増していきます」と客席にアピールすると「三谷さんの本は完璧なので、役者がこざかしいことをせず一生懸命演じるだけで十分なんです」と三谷監督を絶賛する。

中井扮する黒田総理の“怪しい首相秘書官”井坂を演じたディーンは「出演者の顔ぶれを知ったとき、めっちゃ体育会系だったらどうしようとドキドキして現場に行ったんです」と胸の内を明かすと「まだ日本でお仕事させていただくようになってから、そこまで長い時間が経っていないので、すごい方々とここに立たせていただけることが光栄です」と感無量な表情を浮かべていた。

また、訳アリの総理夫人・聡子を演じた石田は、舞台やドラマで三谷作品への出演はあるが、映画は初。「撮影がとても速く、ほぼワンシーンワンカット。これでいいんだろうかって思っている間に終わってしまう。三谷組は力がないと出られないんだなと感じました」と感想を述べると、三谷監督は「素晴らしかった。日本を代表するコメディエンヌだと思います」と称賛していた。

登壇者すべてが主演級という豪華キャスト。三谷監督は「僕は俳優さんが大好きなので、一番いい形で俳優さんを残したいというのが、僕が映画を撮るモチベーションなんです」と語ると、中井は「野球は3割打てばいいバッターです。映画も3割でいいと思っています」と持論を展開していた。

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