6歳女子、初めての一人旅に感涙! 血のつながりを超えた深い愛の絆を演じた天才少女に賞賛の嵐

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©️unifrance

「役所広司さんの隣の子は誰!?」と横浜フランス映画祭2024でも話題に

2023年カンヌ国際映画祭批評家週間オープニング作品であり、少女の名演に世界が泣いたフランス映画『クレオの夏休み』が公開されることが決定した。本作よりポスタービジュアルと特報を紹介する。

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本作は、6歳の少女とナニー(乳母)の血のつながりを超えた深い愛の絆を、少女の目線で瑞々しくまっすぐに見つめた感動作。父親とパリで暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれるナニーのグロリアが世界中の誰よりも大好き。しかし、グロリアは遠く離れた故郷へ帰ることに。突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子どもたちと住むアフリカの家へ招待する。そして夏休み、クレオは再会できる喜びを胸に、ひとり海を渡り彼女のもとへ旅立つ…。

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主人公クレオを演じたのは、撮影当時5歳半だったルイーズ・モーロワ=パンザニ。公園で遊んでいたところを偶然見出され、演技未経験者にも関わらず、豊かな感情表現と存在感で世界中から絶賛を集めた。

監督は、前作『Party Girl(原題)』(14年/共同監督)でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞し、本作が長編単独監督デビューとなる新鋭マリー・アマシュケリ。愛にあふれた物語の中に、移民の女性がナニーとしてフランスの少女を育てるという、現在の欧州にみられる経済格差の構図も潜ませた。幼い頃にナニーの女性に育てられた監督の実体験を、彼女への感謝の気持ちを込めて物語にしようと思い立ったことが本作の始まりだという。

セリーヌ・シアマ監督作品をデビュー作『水の中のつぼみ』(07年)から手掛けるLilies Filmsが製作を務め、主要スタッフはほぼ全員女性で作り上げた。

揺れる幼い心象風景がアニメーションを交えた映像でエモーショナルに綴られ、すべてが新鮮なひと夏の旅の体験を通して、人生と世界にひとり全力で向き合う、小さな成長の一歩を描き出していく本作。誰しもの心の奥にある“子どもの頃の記憶”を呼び起こし優しく包み込んでくれる、夏休み映画にぴったりな、元気と勇気をもらえる温かな一作が誕生した。

(C)2023 LILIES FILMS

先月開催された横浜フランス映画祭2024にて、本作は『Àma Gloria(原題)』として出品され、アマシュケリ監督と主演のルイーズ、プロデューサーのベネディクト・クーヴルールが来日。オープニングイベントでは、ルイーズが役所広司(同映画祭特別アンバサダーとして登壇)と並んでフォトセッションを行い、その愛くるしさが大きな話題になった。記事の冒頭に掲載した写真は、その時に撮影されたものだ。

横浜フランス映画祭2024にて、最前列で役所の隣に並んだルイーズ。全身agnes b. ENFANT(アニエスベー アンファン)のコーディネートで登場した。上映は満席となり、エンドロールでは、頬をつたう感動の涙が場内に溢れた。3名揃って登場した舞台挨拶やサイン会も温かな拍手と歓声に包まれ、いち早く本作を鑑賞した日本の映画ファンたちに大好評で迎えられた。

今回初回するポスターは、満面の笑みを浮かべるクレオと、彼女を慈しむように見つめ抱きしめるグロリアの親密な姿を捉えた、2人の深い愛情が伝わってくる多幸感に満ちたビジュアル。「大好きなあなたに あいにいく」という、グロリアと一緒にいたいと切に願い旅に出るクレオの健気な心に寄り添ったキャッチコピーが添えられた。

特報では、グロリアの故郷で夏休みを過ごすクレオが、初めての冒険を父親に報告しようと嬉しそうに手紙を書いている、夏の爽やかさに溢れたワンシーンが切り取られた。クレオの無邪気で愛くるしさ満載の場面に、思わず見ているこちらまで笑みがこぼれるような心温まる映像となっている。

『クレオの夏休み』は7月12日より全国公開。

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