世界一の大富豪の誘拐事件をダニー・ボイル監督がドラマ化! 映画版との違いは…?

#海外ドラマ

『TRUST』
(C)2018 FX Productions, LLC. All rights reserved
『TRUST』
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国内のドラマが次々と最終回を迎えるなか10月期の新ドラマまで待てないという人には、最新の海外ドラマがオススメ。そこで、話題作を9月12日〜18日のHulu週間ランキングから取り上げていきたい。

今週は、1位の『プリズン・ブレイク』をはじめ、2位の 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』、そして3位の 『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』と相変わらず人気作品が上位を占める結果となった。

そんななか、ムビコレが注目するのは、7位にランクインした『TRUST』。9月14日から先行配信が始まったばかりだが、早速トップ10入りを果たしている。物語の基となるのは、今年の5月に公開された『ゲティ家の身代金』と同じく、“世界一の大富豪”として知られていたポール・ゲティ1世の孫が誘拐された実際の事件。映画版では、当初ケヴィン・スペイシーがポール・ゲティ1世を演じていたものの、公開直前に報じられたセクハラ問題で急遽撮り直しになるなど、大きな注目を集めた作品だ。

『ゲティ家の身代金』からケヴィン・スペイシー出演シーンを全削除!

本作の監督と製作総指揮を務めているのは人気実力ともに高いダニー・ボイル監督で、時代を反映した魅力的な音楽や映像美にもこだわっている。描かれている視点も異なるため、映画版とあわせて楽しむことができる。 さらに、ドラマ版は全10話ということもあり、それぞれのキャラクターの人物像についてもじっくりと描かれており、事件の裏側により深く切り込んでいるのも見どころだ。

リドリー・スコット監督とダニー・ボイル監督というイギリスが生んだ2人の名匠が同じ題材にそれぞれどのように向き合っているのか。また、映画版で高く評価されたクリストファー・プラマーとミシェル・ウィリアムズの役どころを演じているドナルド・サザーランドとヒラリー・スワンクがドラマ版ではどのような演技合戦を繰り広げているのか、というあたりを比較しながら鑑賞するのも楽しみ方のひとつだろう。ビジネス界で頂点に君臨したポール・ゲティ1世のごとく、本作も今後さらなる上位に食い込んでくると見られている。(文:志村昌美/ライター)

【Hulu 9月12日〜18日の週間ランキング/海外ドラマ】
1位『プリズン・ブレイク』
2位『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
3位『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』
4位『レジデント 型破りな天才研修医』
5位『ウォーキング・デッド』
6位『マーベル クローク&ダガー』
7位『TRUST』
8位『THE FLASH/フラッシュ』
9位『オスマン帝国外伝 〜愛と欲望のハレム〜』
10位『ゲーム・オブ・スローンズ』