スティーヴン・スピルバーグ、トム・クルーズをアカデミー賞候補者ランチ会で賞賛「君はハリウッドを救った」

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ハリウッド・リポーターより
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ギレルモ・デル・トロのTwitterより(@RealGDT)

ギレルモ・デル・トロはム・クルーズとの対面に感激!

毎年、アカデミー賞にノミネートされた候補者たちが一堂に会する昼食会「オスカー・ノミニー・ランチョン」が13日(現地時間)にロサンゼルスの老舗ホテル「ビヴァリー・ヒルトン」で開催され、多くのセレブが勢揃いした。

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この日の主役は、製作、主演を務めた『トップガン マーヴェリック』が第95回アカデミー賞で作品賞など6部門にノミネートされたトム・クルーズだ。

今回初めて候補になった新進俳優や映画人から、共に映画を作った関係者まで、クルーズは会場の大半の人物と笑顔で挨拶を交わし、セルフィーを一緒に撮っていた。

自伝的作品『フェイブルマンズ』が作品賞、監督賞など7部門で候補となっているスティーヴン・スピルバーグ監督は自作の『マイノリティ・リポート』(02年)『宇宙戦争』(05年)でクルーズを主演に起用した。スピルバーグは、昨年の『トップガン マーヴェリック』劇場公開を世界中で大ヒットさせたクルーズに「君はハリウッドを救った。劇場での映画配給も救ったかもしれない。真面目な話、『マーヴェリック』は劇場産業全体を救ったかもしれない」と伝えた。

短編ドキュメンタリー賞候補『Stranger at the Gate(原題)』で製作総指揮を務めるノーベル平和賞受賞者、マララ・ユスフザイや、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が長編アニメ賞にノミネートされたギレルモ・デル・トロもクルーズと対面、デル・トロはクルーズとハグする写真をアップしたファンのツイートをリツイートし、「何年も前に私たちは『The Mountains of Madness』を一緒に作りかけました……素晴らしい男です!」とクルーズとの思い出をつぶやいた。

ギレルモ・デル・トロのTwitterより(@RealGDT)
ギレルモ・デル・トロのTwitterより(@RealGDT)

『エルヴィス』で主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーもこの日初めてクルーズと対面した1人だ。感想を聞かれて「すごく非現実的です。彼の演技をずっと見続けてきました。何年も見続けてきた、そんな人物と同じ場にいるなんて、とてもシュールです」とAP通信の取材に語った。

映画芸術科学アカデミー会長は昨年の“平手打ち事件”にも言及

アカデミー賞を選定する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)会長のジャネット・ヤンは出席した186人の候補者を歓迎する挨拶で「あなたがた全員が勝者です」と呼びかけた。

ヤン会長は、名前は伏せたうえで昨年の授賞式でウィル・スミスがクリス・ロックを平手打ちした事件にも言及し「この貴重な機会を利用して、昨年のアカデミーの課題のいくつかに取り組むことが重要だと感じています」とコメント。

「皆さんもご記憶だと思いますが、私たちはオスカーで前代未聞の出来事を経験しました。ステージ上で起きたことはまったく容認できるものではなく、組織としての対応も不十分でした。私たちはこの出来事から、アカデミーはその行動について、特に危機的な状況においては、完全に透明性を保ち、説明責任を果たさなければならないことを学びました。私たち自身のため、そして業界のために、迅速かつ思いやりのある断固とした態度で行動しなければなりません。私たちは最高の水準を維持しつつ、この業界で見たいと願う変化を生み出すことを約束します」と宣言した。

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さらに昨年の授賞式のTV中継で技術部門の授賞を中継しなかったことについても、「今回のアカデミー賞で私たちがフォーカスするのは、団結、パートナーシップ、そして共同作業という映画の性質です。私たちは撮影スタッフ全体の力と、映画を力強く実現する舞台裏の魔法を讃えます」と全部門の授賞を生中継することを強調した。

そして「今年、全ての賞を生中継するために本当に努力してきましたので、放送時間に注意しなければなりません。皆さんに協力していただかなくては。これはTVの生放送なんです。つまり、(受賞スピーチは)短く、優しく、要点を押さえてください。お願いいたします」と候補者たちに、受賞スピーチは45秒以内に収めるように改めてお願いしていた。

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