アカデミー賞『パラサイト 半地下の家族』日本で舞台化決定! 舞台は90年代の関西

#パラサイト 半地下の家族#舞台#鄭義信

(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
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第72回カンヌ映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールの受賞を果たし、第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の作品賞受賞のほか監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の計 4 部門受賞という快挙を成し遂げた映画『パラサイト 半地下の家族』が、日本で舞台化することが決定した。来春オープンする「THEATER MILANO-Za」(東急歌舞伎町タワー6階)での公演を皮切りに、2023年6月より東京・大阪で上演される。

・『パラサイト』の女家庭教師と教え子が、深い絆で結ばれるバディに!?

日本版は90年代の関西が舞台! 鄭義信が台本と演出を担当

堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず地上にありながら地下のような土地で金田文平の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方対称的な高台にある豪邸で、永井慎太郎、妻の千代子、娘の繭子、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子とともに暮らしている。文平の息子の順平は妹の美妃が偽造した大学の在籍証明を利用し繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美妃が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子が、と一家は永井家に寄生していく…、というストーリーが展開される。

映画『パラサイト 半地下の家族』は2019年に韓国で公開され、観客動員数は1000万人を突破。日本でも瞬く間に大ヒットとなり、2020年に公開された外国映画の中では最高の興収を記録したことでも記憶に新しい作品。アジア圏の映画として初の米アカデミー賞作品賞を受賞した“革命的な映画”といえる本作のメガホンをとったのは名監督ポン・ジュノ。映画は社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な伏線やテーマ性が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界各国で称賛の嵐を巻き起こした。

日本での舞台化にあたり台本と演出を手がけるのは、映画『愛を乞う人』(98年)、『焼肉ドラゴン』(18年)などで知られる脚本・演出家・鄭義信。ポン・ジュノ、鄭義信の両氏と親交が深い、李鳳宇プロデューサーの企画のもと『パラサイト』が日本の舞台で実現する。日本版では90年代の関西に舞台を移し、先が読めないもう一つの“半地下の家族”の物語が誕生。舞台ならではの衝撃のラストにも注目だ。

舞台『パラサイト 半地下の家族』は、東京公演が2023年6月5日〜7月2日にTHEATER MILANO-Zaにて、大阪公演が2023年7月7日〜17日に大阪・新歌舞伎座にて開催。