北村匠海、大きな壁にぶつかったときは「必ずしも乗り換えることが全てではないと思っていて、その壁も楽しんだらいい」

#北村匠海#原恵一#當真あみ#かがみの孤城

北村匠海
北村匠海

俳優の北村匠海が12月5日、都内の大森学園高等学校にて実施されたアニメーション映画『かがみの孤城』の「『願い』を空へ!学校プレミアイベント」に女優の當真あみ、原恵一監督と共に出席。学生たちから寄せられた質問に回答し、イベントを盛り上げた。

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北村匠海「文化祭はクラスのためにがんばるのが好きでした」

本作は2018年本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月のベストセラー小説「かがみの孤城」が原作のファンタジーミステリー。学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う。はたして鍵は見つかるのか? なぜこの7人が集められたのか? それぞれが胸に秘めた「人に言えない願い」とは? すべての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける…、というストーリーが展開される。

映画を見た学生らはこの日、登壇した三人に質問することに。「学生時代の思い出や努力したことを教えて欲しい」という質問に、自身も高校に通う現在16歳の當真は「学校行事を全部楽しみたい。文化祭でクラスのみんなと出店をやることに憧れる」とこの先の学園生活への展望を明かした。

北村は「文化祭は、買い出しに行くなど、クラスのためにがんばるのが好きでした。大人になると学生時代の友達と会わなくなるので、勉強以外のもっと楽しい学校行事を大事にすれば良かったな」と答えた。また、原監督は「学生時代は彼女が欲しかった。告白する勇気もなくモテなかった。彼女がいるやつが羨ましかったので、そういう悔しい気持ちを映画作りに向けたかな」と明かしている。

「大きな壁にぶつかったとき、どうやって乗り越えてきましたか?」という質問に北村は「真面目だな」とツッコミを入れ、「自分は流れに身を任せるタイプで、必ずしも乗り換えることが全てではないと思っていて、その壁も楽しんだらいい」と自身の経験を重ねてアドバイスを贈った。

また、ある学生は、質問する際に「緊張してます」と告白。北村さんは「さっきまで元気だったよね?」と場を和ませ緊張を解き、学生は「この作品にどのような心境で臨みましたか?」と質問。當真は「原作を読んでいたので、こころちゃんを演じられるのが本当に嬉しくて、その嬉しい気持ちのまま臨むことができました」と答え、北村さんは「自分たちは1日~2日でアフレコを終えてしまうが、監督など制作陣はこの作品が出来上がるまでに僕らがこの作品と過ごした何百倍もの時間を費やすので、その重みを胸に受け止め、アフレコに臨みました」と明かした。

『かがみの孤城』は12月23日より全国公開。