【今日は何の日】 ハリウッドスターも出演!「テディベアズ・デー」に見たい“クマさん映画”とは?

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『パディントン2』
(C)2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.
『パディントン2』
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『プーと大人になった僕』

10月27日はテディベアズ・デー。あのくまのぬいぐるみのテディベアにちなんで、日本テディベア協会が制定した記念日である。テディベアの名前の由来となった、第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの誕生日ということでこの日が選ばれたそうだ。そこで今回は、くまのキャラクターやくまのぬいぐるみが活躍する作品をピックアップしてみた。

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1作目でニコール・キッドマン、2作目でヒュー・グラントが悪役を好演!

最初にご紹介するのは、赤い帽子に青のダッフルコートでおなじみのイギリスの児童文学「くまのパディントン」を実写化した『パディントン』だ。『ハリーポッター』シリーズを手掛けたプロデューサーの元で2015年に1作目が製作され、全世界で300億円超えのメガヒットを記録。2017年には続編が製作された。

ペルーのジャングルで育った子熊のパディントンが、大都会ロンドンにやってきて住む家を探すところからストーリが始まる。育ててくれたやさしいルーシーおばさんが“老くまホーム”に入ることになり、おばさんはパディントンの首に「どうぞこのくまの面倒をみてやってください。お願いします。」と書いた札を掛けてロンドンへ送りだしたのだ。だが、ロンドンでは誰も彼のことなど見向きもしない。ついに終電もなくなり駅のホームで途方に暮れていたところで、ブラウン一家と出会う。パディントンは、くまでありながら人間よりもよっぽど紳士的で礼儀正しく、誰にでも親切だ。そんな人柄ならぬ“くま柄”が幸いして、あっという間にロンドンの街になじんでご近所さんの人気者になっていく。どこに行っても人の心を捉えてしまうパディントンの愛らしいキャラクターが、映画がヒットした最大の要因だろう。1作目ではニコール・キッドマン、2作目ではヒュー・グラントが演じる悪役に目を付けられてとんでもないトラブルに巻き込まれていく展開も見ものだ。

この2人が悪役を演じる意外性も面白い。ヒュー・グラントは、最初に監督から「ぜひやってもらいたい役がある。かつて有名だったけれど今は落ち目の俳優で、すごくナルシストな役を演じてほしい」という手紙を受け取った時は傷ついて気乗りしなかったそうだが、脚本を読んで考えが変わったという。作品を見ていただければ、きっと心変わりしたヒュー・グラントの気持ちがわかるはずだ。そして彼は、作中で実に意気揚々と楽しげに悪役を演じている。

くまのプーさんと仲間たちの純粋な言葉が大人たちに突き刺さる

『プーと大人になった僕』は、ユアン・マクレガー主演でディズニーのくまのプーさんを実写化したファンタジー作品である。主人公のクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)は、自然豊かな「100エーカーの森」を遊び場として少年時代を過ごした。遊び相手は、くまのプーをはじめとするロバやウサギやフクロウなど森の住人たちである。だが寄宿学校への入学を機に仲間たちに別れを告げて以来、彼らに会うこともなくそのまま時が流れた。大人になったロビンはロンドンのカバンメーカーで仕事に忙殺される日々を送っており、妻や娘を顧みる余裕もなく家庭内の空気はなんだか殺伐としている。そんなある日、ロビンの前に突如くまのプーが現れるのだ。

すっかり仕事人間と化したロビンに対し、プーの発する言葉は昔と変わらずどこまでも純粋である。それゆえ、プーとの交流を通じてロビンは忘れかけていた「人間らしさ」を少しずつ取り戻していく。ベタな展開かもしれないが、心がじんわり温かくなり鑑賞後に心地良い余韻を残してくれるのは間違いないだろう。それは、この作品でのロビンは一般的な大人の象徴であり、見ている我々もプーや森の仲間たちの純粋で無邪気な言葉を通じて「忘れかけていた大切な何か」に触れることができるからに他ならない。(T)