(前編)大物は『マトリックス』ウォシャウスキー姉弟の最新作『ジュピター』のみの今週、動向は?

#週末シネマリサーチ

『ジュピター』
(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

【週末シネマリサーチ】
〜意外なところにヒットの秘密が!〜

週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

3月21日〜22日のランキングは『映画 暗殺教室』が全国313スクリーンで、動員35万人、興収4億1000万円で堂々の首位発進を決めた。“殺せんせー”の声に嵐・二宮和也が扮するなど話題性もあり、15万人の予想をはるかに超える大ヒットスタートとなった。3位に予想した『ナイト ミュージアム エジプト王の秘密』は、全国663スクリーンで動員20万人、興収2億6000万とほぼ見立て通り。また先週本命に押した『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』は動員14万人で6位。『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(12年)が初週で35万人動員したことを考えると、やや寂しいスタートとなった。

今週は、拡大系公開がワーナー・ブラザーズ配給の『ジュピター』のみ。果たしてどの順位にランクインするか、分析していきたい。
(※ランキングは観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

[今週の上位ランキング予想]
◎『ジュピター』(ワーナー・ブラザース映画)
×『忘れないと誓ったぼくがいた』(日活)
×『たまこちゃんとコックボー』(DLE)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で ×:期待)

◎【4位予想】ジュピター
映画『マトリックス』シリーズのアンディ&ラナ・ウォシャウスキー姉弟が監督を務めたSFアクション映画。主人公ケイン役を映画『G.I.ジョー』のチャニング・テイタム、ジュピター役を『テッド』のミラ・クニスがつとめる。

『マトリックス』シリーズ以来となるオリジナル作品という触れ込みで大きな期待を寄せられた本作。『マトリックス』シリーズの大成功は語るに及ばないが、その他の監督作品を見ていくと、『クラウド アトラス』(13年)が全国138スクリーンで動員3万人、興収4200万で9位、『スピード・レーサー』(08年)が動員7万人、興収1億円で5位。

3月23日には、お笑いコンビNON STYLEの井上裕介が、特殊メイクでイベントに参加。得意の“キモキャラ”で作品アピールの一役を担った。気になるのが、全米での数字。公開週の週末ランキングでは、興収約1837万ドルで3位と、やや物足りないスタート。約300館での公開と上映館はそろったが、動員は10〜15万人程度か。(後編へ続く…)

【関連記事】
【週末シネマリサーチ】(後編)大物は『マトリックス』ウォシャウスキー姉弟の最新作『ジュピター』のみの今週、動向は?
ハリウッドのヒットプロデューサー(その3)/イギリスを拠点に良質なヒット作を続々、ヒュー・グラントらをスターに
【週末シネマリサーチ】動員100万人突破の『ドラえもん』V3を制するのはどの作品か?
無理ある実写化は引くが、意外とシリアスなテーマはきちんと踏襲し好感の映画『暗殺教室』
[動画]『ジュピター』特報
【興行トレンド】1年で62%増の成長率! 映画界で注目を集める「ライブ・ビューイング」成功の理由は?ジ

INTERVIEW