東学党の乱、日清戦争…、時代に翻弄された兄弟間の熾烈な闘いを描く『緑豆の花』

#コラム#チョ・ジョンソク#ユン・シユン#緑豆の花#韓国ドラマ#韓流

『緑豆の花』 
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(C) SBS
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緑豆の花
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“あれ”呼ばわり! 長男の過酷な生い立ちが衝撃的

タイトルは、東学党を率いたリーダーが緑豆将軍と呼ばれたことに由来する。1894年、全羅道。悪徳役人の庶子で長男のペク・イガン(チョ・ジョンソク)は父親の汚れ仕事を手伝い、嫡子で次男のペク・イヒョン(ユン・シユン)は日本留学を終えて、科挙受験の準備中だった。ある日、チョン・ボンジュン(チェ・ムソン)が平等な世の中を目指して反乱を起こし、それに共感した兄イガンは反乱軍の義兵となる。一方の弟イヒョンは討伐軍の兵士となるが…。

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使用人の息子ということで、母子だけ2人きりで台所で食事をさせられてきた兄イガン。たまに正妻たち家族が食事しているところに彼が現れると、蔑んだ目で見られるのが衝撃的だ。そんな彼も父親からの”英才教育“で、税金の取り立てに反抗する農民を半殺しにする仕事を請け負うという、今でいうチンピラのような存在だった。そのため、みんなから疎まれ、”あれ“呼ばわりされている。

そんな兄イガンも、あることをきっかけに今までの悪行を反省するようになる。父親から家業を引き継ぐよう言われた際にはきっぱりと断り、母親と家を出る決心をするが、更なる困難が待ち受ける。

兄の生い立ちに心を痛め、全面的に協力する優しい弟!

嫡子ということで、父親からの期待を一心に背負っている次男のイヒョン。そんな彼も自分の存在が兄を追い詰めてしまったと心を痛めていた。また、父親が悪徳役人であることもよく理解している彼は、兄に殺人依頼の現場を見た時は、涙ながらにやめるように訴える。日本の高級土産を渡し、家を出る時には全面協力するなど、腹違いではあるものの熱い兄弟の絆を感じさせるシーンも満載だ。

緑豆の花

チョ・ジョンソクが時折垣間見せる優しい雰囲気で演技大賞受賞!

本当は心優しい性格であることを垣間見せる兄役のチョ・ジョンソクは、1980年生まれの俳優。2012年に映画『建築学概論』でデビューし、本作では2019SBS演技大賞中編部門で最優秀演技賞を受賞した。また、心優しい青年から“鬼”へ変わっていく弟役のユン・シユンは、1986年生まれの俳優。2009年、ドラマ『明日に向かってハイキック』でデビューし、バラエティでも活躍中のトップスターだ。

平等を目指す兄VS近代国家を目指す弟! 闘いの結末は!?

激動の時代に翻弄され、兄弟の立場が逆転していく過程が面白い本作。冒頭ではチンピラ風で悪役らしかった兄イガンが、次第に貧しい人に共感し、助けるようになるのも見ていて清々しい。

一方、そんな兄を温かく見守っていた弟イヒョンが、容赦なく銃を向けるようになるのも怖い。時折、妙な日本語が登場するのには苦笑いさせられるが、いつの時代においても暴動や戦争により人が変わってしまう恐ろしさを痛感させられたドラマだ。(文:渡邉啓子/ライター)

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『緑豆の花』
BS日テレ:毎週月~金曜日 13:00~午後2:00 放送中
DVD-BOX 1~3 各15,840円(税込)
レンタルは全24巻(全48話) 好評レンタル中
発売元:PLAN Kエンタテインメント
レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメント
セル販売元:ハピネット・メディアマーケティング
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