アン・ヘッシュ、生命維持装置を外し死亡へ。享年53歳、交通事故の末

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ジェームズ・タッパーInstagramより

運転中にガレージへ衝突、火災に

今月5日(現地時間)にロサンゼルスで車を運転中に事故を起こし、意識不明の重体から脳死と判定された女優のアン・ヘッシュが、14日(現地時間)に生命維持装置を外して亡くなった。享年53。

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ヘッシュは5日、ロサンゼルスのマー・ヴィスタ地区で運転していたミニクーパーが集合住宅のガレージに衝突し、続いて民家に衝突した際に火災が発生し、ひどい火傷を負った。消防隊が完全に消火した車両からヘッシュを救出するまでに65分かかったという。救出時には意識があったという目撃情報もあるが、その後ヘッシュは昏睡状態となった。

懸命の治療が続けられたが、11日(現地時間)にヘッシュの代理人は、彼女が無酸素性脳損傷のために助かる見込みがないこと、臓器提供を希望していたことから、彼女の臓器が提供可能かどうかを調べるために生命維持装置を付けていることを発表した。翌12日に脳死を宣言され、カリフォルニア州法によって、法的に死去したとみなされた。そして14日に臓器の提供先が見つかり、同日夕方にヘッシュの広報は「安らかに生命維持装置を外された」と発表した。

ヘッシュは90年代から女優としてTVや映画に出演、『フェイク』(97)でジョニー・デップ演じる主人公の妻マギーを演じ、『6デイズ/7ナイツ』(98)ではハリソン・フォードの相手役を務め、近年はTVシリーズ『シカゴP.D.』(18~19)などに出演し、今年放送予定のリリー・ローズ・デップ主演のTVシリーズ『The Idol(原題)』にも出演。同作の撮影を終えた直後に悲劇は起きた。

1990年代からバイセクシャルであることを公言し、1997年には人気コメディ女優だったエレン・デジェネレスとの交際を明らかにしたことでも知られている。デジェネレスとは2000年に破局し、翌年にカメラマンの男性と結婚して男児をもうけるも、2007年に離婚を申請。同年からTVシリーズ『Men in Trees(原題)』で共演した俳優のジェームズ・タッパーと交際が始まり、ヘッシュの離婚が成立した09年にタッパーとの息子を出産。結婚はしなかったが、2018年までパートナーとして過ごした。

デジェネレスはヘッシュの脳死が発表された12日、「悲しい日です。アンの子どもたち、家族、そして友人たちに私のすべての愛を送ります」とツイートした。

タッパーは事故が報じられた直後に「今夜はこの愛すべき女性、女優、そして母親であるアン・ヘッシュを思って祈りを捧げます。私たちは君を愛してる」とインスタグラムに投稿。

そして、彼女の脳死の報を受けて、ありし日の笑顔の元妻の写真に「永遠に愛している」と添えて投稿した。

映画『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』(97)で共演したロバート・デ・ニーロはアメリカのエンタメ情報サイト「Entertainment Tonight」に「アン・ヘッシュの悲劇的な逝去を聞いて、非常に悲しいです。彼女は素晴らしい女優で『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』での共演は楽しかった。悲しい!悲しい!悲しい!」とコメントを寄せた。

ジェームズ・ガン監督は「神に誓って、私がこれまで見た中で最高の演技はブロードウェイの舞台『PROOF』のアン・ヘッシュだと思います。安らかに」とツイートした。

ヘッシュが2015年にゲスト出演したTVシリーズ『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』で主演を務めたプリヤンカー・チョープラーはインスタグラムのストーリーに「アン・ヘッシュのお子さんたち、ご家族、友人の方々や悲しんでいる全ての方々と私の心は共にあります。あなたと知り合い、一緒に仕事することができて光栄でした。あなたは愛すべき人であり、素晴らしい女優でした。あなたはこれからも私の心の中の特別な場所にいてくれるでしょう。パワーと共に安らかに、アン」と追悼した。

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