Netflix、広告付きプランを来年から開始?アニメ映画の製作も強化

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会員数97万人減、アジア好調も欧米で減少

【興行トレンド】Netflixが7月19日(現地時間)に発表した22年4~6月の会員数は97万人減少した。1~3月に20万人減少しており、2四半期連続でのマイナスだ。6月末の会員数は世界で2億2067万人となった。7〜9月期には会員が100万人増える見通しを示した。

1月に値上げした北米の会員数がこの3ヵ月で130万人減ったほか、ヨーロッパ・中東・アフリカが77万人減、中南米が1000人増。日本を含むアジア太平洋が好調で108万人増えた。

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Netflixは決算リリースで「広告付きプランを23年の早い時期にスタートさせる」と説明している。同社は広告付きプランを実施するためにマイクロソフトと提携。広告を組み込むための技術や営業をマイクロソフトに任せる。Netflixのグレッグ・ピーターズ最高執行責任者(COO)は「マイクロソフトは我々の会員のプライバシーに対する強力な保護を申し出た」とブログで明かした。

NetflixのライバルであるHuluや、HBO Max、パラマウント+、ディスカバリー+は既に広告付きプランを実施しており、ディズニープラスも今年後半に実施すると発表している。

なお、Netflixは決算発表時に、オーストラリアのアニメーション/VFXスタジオ、アニマル・ロジックを買収すると発表した。アニマル・ロジックはCGアニメ『LEGOムービー』や実写とCGを融合した『ピーター・ラビット』などを製作。また『キャプテン・マーベル』などのVFXを手掛けている。

Netflixは昨年10月、『チャーリーとチョコレート工場』『魔女がいっぱい』などで知られる児童文学作家ロアルド・ダールの権利管理会社ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニーを買収している。アニマル・ロジックの買収と合わせ、アニメーション映画の製作を強化する考えのようだ。(文:相良智弘/フリーライター)