【MOVIE Talk】お題「音楽映画」 作品一覧

音楽好きライターの伊藤隆剛と羽野ハノンによる対談で話題にのぼった、おすすめ音楽映画をリストアップ。音楽やバンドを題材に主人公の成長や人間模様を描いた映画や、実在のアーティストを追ったドキュメンタリー、あるいは、楽曲が印象的な映画など、スタイルは多種多様だがどれも音楽の魅力にあふれた作品ばかりだ。もちろん他にも素晴らしい音楽映画はたくさんあり、今回ご紹介するのはほんの一部にすぎないけれど、音楽映画を楽しみたいときの参考にしていただきたい。

この夏に見たい音楽映画は? 音楽好きライター同士の映画対談(前編)

“青春”のおすすめ音楽映画は? 音楽好きライター同士の映画対談(後編)

<音楽好きも映画好きも必見! おすすめ音楽映画一覧>

☆エンディング曲賞
『トレインスポッティング』(96年)
ダニー・ボイル監督、ユアン・マクレガー主演の大ヒット作。ドラッグに溺れる若者たちの陽気で悲惨な青春を描き、90年代イギリスのポップカルチャーを象徴する作品となった青春映画。

『トレインスポッティング』Blu-ray
(C)Channel Four Television Corporation MCMXCV

 

☆青春音楽映画賞(伊藤・選)
『シング・ストリート 未来へのうた』(16年)
ジョン・カーニー監督の半自伝的作品。1985年の大不況のダブリンを舞台に、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を描く。1980年代のブリティッシュサウンドが秀逸。

『シング・ストリート 未来へのうた』 (C) 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved

 

☆大号泣賞(羽野・選)
『ジャニス』
(74年)
60年代女性ロッカーで唯一神話的スターの仲間入りをし、27歳でこの世を去ったジャニス・ジョプリンの人生を、ライブ映像と生前のインタビューで辿る伝記ドキュメンタリー。

『ジャニス』DVD

 

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』(21年)
長年語り継がれる「ザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件」に着想を得て、未来への不安と自分を探して彷徨う刹那を描いた、珠玉の青春音楽映画。

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』 (C)2018 SOTW Ltd. All rights reserved

 

☆『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』(2022年8月12日より全国公開)
「サーフィン・U.S.A.」「グッド・バイブレーション」など数々の名曲誕生の裏にあった、孤独と悲哀。アメリカのロックバンド「ビーチ・ボーイズ」の創設メンバー、ブライアン・ウィルソンに密着した初めてのドキュメンタリー。

『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』 (C) 2021TEXAS PET SOUNDS PRODUCTIONS, LLC

 

『ビルド・ア・ガール』(21年)
1990年代前半のUKロックシーンを舞台に、冴えない高校生から辛口音楽ライターに転身した少女の奮闘を描いた青春ドラマ。ケイトリン・モランの自伝的小説の映画化で、主演はビーニー・フェルドスタイン。

『ビルド・ア・ガール』
(C) Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019

 

☆『リコリス・ピザ』(2022年7月1日より公開中)
ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作。1970年代の米サンフェルナンド・バレーを舞台に、写真技師アシスタントと男子高校生の恋を描く。70年代の空気を伝える数々の名曲が物語を彩る。

『リコリス・ピザ』
(C) 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

☆『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』(2022年6月3日より公開中)
アイリッシュ・パンク・バンド「ザ・ポーグズ(THE POGUES)」のフロントマン、シェイン・マガウアンの音楽人生を30年来の友人ジョニー・デップ製作でドキュメンタリー映画化。

(C)The Gift Film Limited 2020

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