“オトナ美人”高梨臨、「不器用だけど一生懸命だから、イラッとするくらい焦ったくて…」

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マスカラまつげ
(C)2022 東北新社

ドリカムの曲ベースのドラマ『マスカラまつげ』出演キャスト発表

DREAMS COME TRUE(ドリカム)の歌詩の世界を独自の解釈でドラマへと昇華させたドラマプロジェクト「5SONGS×5STORIES」が初夏に配信、夏に放送される。このたび、『何度でも』に続き、『マスカラまつげ』の出演キャストが発表された。

・オリジナルドラマ『何度でも』夫婦役に吉沢悠と紺野まひる

主人公でドレス専門店・アトリエブランのドレスコーディネーターの水野咲良を演じるのは、イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演女優を務め、今年は日英合作映画『Cottontail』への出演が決まっている高梨臨。

通っていた中学校で毎日給食時にドリカムの曲が流れていたという高梨は、台本に書かれたストーリーが想像とは全然違ったという。

「すごくリアルな女性像が描かれているというか。日常ってうまくいかないことが多いけど、その中でも頑張っていく女性の姿みたいな。メイクすることでパワーアップすることとか、そういった所も大切に描かれていて、すごく親近感が沸きました」

また、自身が演じた咲良という役については、「本当にずっと自分に自信がなくて、でも一生懸命に仕事も頑張って、みんなのためを思って友だち付き合いとかしてきた女性」と分析し、本作品については、「彼女のようにそういう気持ちを持ってる人ってすごく沢山いると思うので、見てくださっている方の背中を押せれるような感じになっていればいいなと思っています」とアピールした。

咲良の思い人でプロミュージシャンを目指す中村亮輔役を、『SUPER RICH』『エロい彼氏が私を魅わす』の結木滉星。

結木も台本に共感した様子で、「女性がしっかりメイクをして前向きにっていう部分がとても、歌詩とリンクしているなと印象的に思いました」と語る。

また、撮影現場については、「監督が普段CMを撮られている方で、画がすごく綺麗だということを聞いていたので、撮影が楽しみだったことと、現場では即興性のある撮影をしていくタイプの方だったのですごく楽しい現場でした」と振り返った。

そのほか、亮輔の幼馴染で婚約者の中村真理子役を、『クローゼット』『花束みたいな恋をした』の安野澄。咲良の高校からの同級生で親友の谷口菜美子役を、CanCamの専属モデルで、女優として『マスカレード』シリーズ、『ぐらんぶる』などに出演する石川恋。咲良と同じ職場の上司の吉岡役には、『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル』の金子昇が演じる。

監督の小野田玄は、2004年発売のドリカムの曲「マスカラまつげ」について、「有り体な言い方ですが、不思議ですよね、まったく色褪せない」と原曲を評価し、制作過程を次のように振り返った。

「キャッチーなタイトルどおり明るく可愛らしい曲調に対して、痛いくらいに真っ直ぐな歌詩、いじらしい失恋が紡がれています。歌の中に出てくる『わたし』をイメージした主人公・咲良は、ちょっと心が未熟で、独りで頑張りすぎちゃうところがあって。無理をしている自分に気づかずに、笑って、抱えて、傷ついて。不器用だけど一生懸命だから、イラッとするくらい焦ったくて。そこで“オトナ美人“な高梨さんがどう映し出されるのかなと。頑張っている姿を見て、応援したくなるような咲良として、正解は何だろうといろいろと考えましたが……まるで杞憂でした。すでに現場には、未熟で頼りなさそうな咲良が居たんです。そこからはすっかり咲良の放つほんわかとした空気感に、亮輔や菜美子、真理子たちが良いかたちで巻き込まれていき、それぞれのキャラクターが息づいていったように見えました。この物語の登場人物は、ただただ純粋に恋をし、生きています。だから悪者もいないし、難しい駆け引きや伏線もありません。誰もが納得のいくような正解や解決はないのかもしれません。でもそれは、咲良の人生は続いていくからで。また恋をしたり同じように落ち込むかもしれないし、何が起こるかわからない。でもいつかまたきっと幸せを実感し、咲良が自分自身で人生の主人公だと思える日を願って」

主人公はあなた自身なのか、思い浮かべる「あなた」なのか…

本作品は、ドリカムの『マスカラまつげ』を元に、小野田玄監督、岡田惠和が脚本監修、濱田真和脚本で映像化したオリジナルストーリー。

『マスカラまつげ』は、水野咲良が高校生での失恋経験から恋愛に自信を失いつつも、好きな人の一番になりたい、誰にも譲りたくないといった感情を受け止め前を向いて歩きだす物語。

社会人になり、ドレスコーディネーターとして働く咲良は、飲み会の場で出会った中村亮輔と腐れ縁で気心の知れた関係。彼の一番近くにいて彼を応援し支えてきたと自負する咲良は、いずれ恋人関係になれるだろうと淡い気持ちを抱いていた。亮輔の「そろそろ、ちゃんとけじめをつけないとって思っていて……」との言葉にドキドキソワソワする咲良だが、思いもよらない言葉に不安と嫉妬の負の 感情に押しつぶされ自分を見失いそうになる──。恋に仕事に頑張る「あなた」や、見る者すべてがそれぞれに思い浮かべる「あなた」を、主人公に投影して見ることができる物語だ。

『マスカラまつげ』は、初夏にスターチャンネルEXで配信、夏にBS10スターチャンネルで放送される。

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