「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」
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「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」

「100色の結婚式−2100 年までにカタチにしたい 100 のこと−」展

さまざまなクリエイターや企業、学生が参加する結婚・結婚式のミュージアム「100色の結婚式−2100 年までにカタチにしたい 100 のこと−」展が、3月4日より6日まで、東京・南青山のスパイラルガーデンで始まった。オープンに先駆け3月3日に「Wedding Park 2100 ミライケッコンシキ構想」発表会が行われ、又吉直樹が桂由美デザインの花婿ファッションで登場、桂由美らとトークを繰り広げた。

「Wedding Park 2100 ミライケッコンシキ構想」は、80年先の2100年を見据えて、ほんとうに必要とされる結婚式の“イマ”を知り“ミライ”を作るため、ブライダル会社Wedding Parkが昨年21年1月28日よりスタートさせた体験プロジェクトだ。同社はインターネットやメッセージ広告のほか、イベント会場での活動も行っている。この展示会は、「100色の結婚式」と銘打って行うリアルイベントの第2弾にあたる。

又吉直樹、新作ショートストーリー「もう一通の手紙」

冒頭、又吉が登場、昨年21年に続きショートストーリーを執筆したことが発表された。

又吉は、「実家に写真を送り、宣材写真もこれにしたい」と、桂のデザインした衣装を身にまとって感激した様子。すっと背筋が伸びたと語った。

「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」

発表された続編となる新作は、「もう一通の手紙」。

2100年というエッセイを書こうとするもうまくいかず、2021年を生きる41歳の主人公・又吉。そんな彼の元に、2200年を生きる子孫・6年4組の女の子から手紙が届く──。

昨年もらったその手紙には、「40歳からまた楽しいことがたくさんある」とあったため、期待して1年生きてみた又吉だったが、そのような出会いもなく、どうせ結婚してもいいことなどなのではないか? などと考えていたら、昨年も手紙を送ってくれた子孫から、再び手紙が届いて……。

そんな内容の新作は、2200年を生きている子孫からメッセージが来たことをきっかけに2100年を考える物語で、“ミライ”のスポーツの祭典で競技化されている「ひとりごと」の「シニア・ポジティブ」部門の選手が、明るい結婚生活について語るなど、ちょっとほっこりする言葉の数々が並ぶ又吉らしい作品だ。

又吉は、「自分はまだ結婚していないので、書いていたら不安になってくることもあったが、結婚している後輩から実感のこもったヒントをもらった」と創作のヒントを明かしてくれた。

結婚してからも夫婦関係は「持続していくものである」と語る又吉は、理想の結婚について問われると、「大切な人と楽しいなとか、よかったなとか、何気ない瞬間に思えるとか。独身だからこそ、結婚について考える時間は長いんです」とコメントした。

又吉の作品は、会場に展示されている。

「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」

桂由美、「“100色の結婚式”というタイトルは非常にショッキング」

続いて、すでにブライダル業界への就職が内定している、埼玉女子短期大学の学生による「Z世代の大学生が考える“未来の結婚式”」プレゼンテーションが行われた。

伝統的なしきたりは残しつつも、同性婚などの考え方の変化や、技術の進化によって結婚・結婚式は多様化する、という夢のあるプレゼンテーションを見た桂は、「白は永遠に続く」という言葉に反応。

「白はすべての“出発点”。黄色はオレンジはなるが、青にはならないんです。結婚は、第2の人生の出発点を、白で決意すること。だから、多少ずれることがあっても白に戻るということを繰り返すと思います」

「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」

また、本展示会のタイトルについても言及。

「“100色の結婚式”というタイトルは非常にショッキング。というのも、わたしがブライダルを手掛けて最初の催しのテーマが、“7つの個性をデザインする”だった」

当時はワンパターンを変えようと意図した企画だったが、これからはもっと多様化するだろう、こうした活動を支えたい、と桂は意欲的に語った。

「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」展の概要

開催日時:3月4日〜6日 11時〜19時 ※最終入場 18:30(予定)
開催場所:複合文化施設「スパイラル」−スパイラルガーデン(東京都港区南青山 5-6-23スパイラル 1F)

■展示構成
第一章 2100年の結婚式(原作・又吉直樹、制作・KASSEN)
第二章 企業やZ世代による「結婚・結婚式のミライへの提案」
第三章 特別展「Ever Wedding」
 1.又吉直樹の書き下ろしショートストーリー
 2.クリエイターたちからの提案(クリエイター名順不同)
 ・結婚式場の新たな価値創造「結婚式場と街の関わり方に関する新しいアイデア」/柴崎友香、曽我大穂、ドットアーキテクツ
 ・ライフスパンと価値観の変容「人生 100 年時代の結婚・結婚式とは?」/伊藤亜紗、あべ弘士 ほか
 ・イノベーション&テクノロジー「2100 年、結婚式と結婚式場はどうなっているのか」/藤原麻里菜、MACCIU
第四章:ミライケッコンシキ構想
 ・横浪修が切り取る幸せな結婚のかたち「ウエディングフォト」
 ・来場者と創り上げる「100 色の結婚式 −2100 年までにカタチにしたい結婚式の 100 のこと−」