シティ・オブ・ジョイ
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コロナ禍の今こそ見るべき幻の名作『シティ・オブ・ジョイ』

これまで一度も国内DVD化されなかった幻の名作『シティ・オブ・ジョイ』(92年)が、製作30周年&主演のパトリック・スウェイジ生誕70周年を記念し、2月11日より4Kデジタルリマスター上映される。公開を間近に控え、各界著名人から推薦コメントが続々届いているのでお伝えする。

・『シティ・オブ・ジョイ』は「現代への問題提起。普遍的な感動がある」

自身の名前から無茶振りされ見ることになったタレントのJOYは、「家族の為に頑張る父親に胸打たれてしまいました。感動よ。また一つ大好きな映画が出来た!」と絶賛。愛する家族のために奔走する父親のハザリに父親目線で感情移入してしまい、まんまと映画にハマってしまったそう。

シティ・オブ・ジョイ

元・日本ヘラルド映画『シティ・オブ・ジョイ』宣伝プロデューサーで、現在は尾畑酒造の五代目蔵元である尾畑留美子は、当時を振り返り、「主人公が一輪の花を差し出すシーンがあります。この映画への出演を熱望したパトリックの作品への愛情と、 彼の人柄に心を打たれたことを懐かしく思い出しました」と語る。

音楽ライターの小室敬幸は、「名作『ミッション』の陰に隠れているが、2020年代だからこそ改めて評価し直したい映画。現代に必要なのは西洋文化の介入による悲劇『ミッション』ではなく、他文化への共感を深めていく『シティ・オブ・ジョイ』だ」と現代的意義を評価した。

佐々木美佳監督は、「今も昔も、旅人がインドに訪れる理由は変わらないのかもしれない。歓喜の街・カルカッタの人々と出会い、“人生に飛びこむ”ことを選んだマックス医師の姿に、当時旅人だった自分の姿を重ねずにはいられなかった」と自身の記憶とも重ね合わせた。

東京テアトル番組編成の西澤彰弘は、この映画にある”生きる”とは、助け合いの中に広がる救いだと語る。「誰にでも降りかかる大小かかわらずの哀しみが我を覆いつくした時、その日常に降りかかる困惑から抜け出す道をこの映画は教えてくれる」と、いま “生きる”意義を感じるさせる作品だと賞賛する。

東京外国語大学の丹羽京子教授は、「この30年でコルカタは変わった。世界も変わった。けれども変わらないこともある。それは『生きていくのは楽じゃない、だからこそすばらしい』ということ。コルカタはたぶんそれを知るのに最適な場所なのだ」とコメント。

原作「歓喜の街カルカッタ」を翻訳した明治学院大学の長谷泰名誉教授のは、現在の世界的なコロナ禍を踏まえ、「原作『LA CITÉ DE LA JOIE』は世界中に感動の大爆発を引き起こした。次にその映像作品が現れた。それが30年の時を経て、コロナ禍のいま蘇った。大難にひるまぬ行動と勇気に彩られた本作品の真の出番がやってきた」と、今こそ見る映画と指摘する。

アジア映画研究者で字幕翻訳者の松岡環は、「30年の歳月は、主役を演じた2人の男優を天国へ連れ去ってしまった。だが、彼ら出演者が刻印した物語は今もみずみずしく、心に迫る。 貧困ではなく、インドの豊かさが描かれた作品だ」と感慨深げに語る。

キネマ旬報編集長の三浦理高は、「人が人を愛するということ──。それは文化や人種の違いを超越して存在しているものだということを再認識させられる。30年前では気づけなかったことがきっとあるだろう。今この現代社会においてこそ見て欲しい1本」と紹介する。

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失意の青年が尊厳を取り戻していく感動作

本作品は、『ゴースト/ニューヨークの幻』で人気絶頂のパトリックが、『キリング・フィールド』のローランド・ジョフィ監督の脚本に惚れ込み、ノーギャラでの出演を熱望した入魂作。92年の初公開以来日本では再上映はおろか、これまで一度もDVD化されず、幻の名作と言われた。

パトリック演じるアメリカ人青年医師マックスは、ひとりの少女の命を救えなかったことから自分の無力さに打ちひしがれ、救いを求めてインドのカルカッタへやって来た。貧困から逃れるために田舎から出て来た車引きのハザリ一家と、”歓喜の街”(シティ・オブ・ジョイ)と呼ばれるスラム街で出会う。街で診療所を運営する白人女性ジョアンに頼まれ、しぶしぶ診療の手伝いを始めたマックスだったが、街の支配者ガタクとその息子アショカに搾取されながらも懸命に生きようとするハザリら街の人々を見て、医者として、また人間としての意義と尊厳を取り戻していく──。

『シティ・オブ・ジョイ』は、2月11日より全国で順次公開される。

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