松本まりか、世間に逆行? コロナ禍の2年間は「一番忙しかった」

#Amazon Prime Video#内田英治#向こうの果て#松本まりか#雨に叫べば

雨に叫べば
(C)2021東映・東映ビデオ

『全裸監督』など数々の話題作を世に送り出し、『ミッドナイトスワン』(20年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞を始め、各映画賞レースを席捲した内田英治監督の最新作『雨に叫べば』がAmazon Prime Videoにて公開中。ムビコレでは、主演の松本まりかのインタビューを掲載中だ。

新人映画監督の花子を演じる/『雨に叫べば』松本まりかインタビュー

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「たくさん仕事できるのはすごいありがたいことでしたけど、1つ1つ丁寧に仕事をしていきたい」

“あざとかわいい”のイメージが、痛快に覆される。松本が本作で演じるのは映画監督の花子。バブル景気に湧く1980年代後半、鳴り物入りでデビューを飾ろうとしている新人監督だ。美貌と派手ないでたちでインパクト大だが、迷いに迷う彼女の演出に撮影現場は大混乱し、ベテランスタッフや俳優たちに囲まれた花子はパニック状態に……

内田監督とは、WOWOWオリジナルドラマ『向こうの果て』に続いての現場だが、本作とは「全然違う世界」だったという。「設定が80年代というのだけが一緒で、キャラクターも全く違います。撮影は2作品連続して撮ったのですが、本当にご縁があるなと思って。ワクワクしましたね。『向こうの果て』は結構つらい役だったので、『これが終わったら、ポップな楽しいのができる』と思いながら(笑)。本当にワクワクしましたし、内田さんから『またもう1個お願いしたい』と思ってもらえるのは、すごく嬉しいことですよね」と、内田監督からの再度のオファーや、コメディー作品に参加できた喜びを語ってくれた。

“映画監督”という立場になって役を演じた感想を、「『カット!』と言った瞬間にみんなが振り返って監督を見る。つまりみんなが自分を見る、その感じ。それはやっぱり私は経験したことがなかったんですよね。でも、確かに自分もやってたなと思って。実際演じてみて『カット!』とかけて、みんながサッとこっちを向くシーンがあるんですけど、監督って、この視線を向けられながら撮影しているのかというのを知ることができて、それはすごく面白い体験でした」と話す。

本作には内田監督の実体験も含まれているという。監督という仕事は、自分の本当にやりたいもの、見せたいもの、撮りたいものがあるけど、時間が足りなかったりちゃんと演出を言葉で伝えなくちゃいけないプレッシャーもあり、常にその葛藤があるというのを肌で感じられたことは興味深い体験だったようだ。

コロナが始まってからの2年間について松本は「この2年間、私は本当にコロナと逆行していたような気がして。休みなく、それこそ周りを見る余裕もなく自分のことに突っ走った、一番忙しかった2年間なんです」と振り返る。「たくさん仕事できるのはすごいありがたいことでしたけど、体験したからこそ分かるのは、本当に11つ丁寧に私は仕事をしていきたいんだということです。11つ向き合って、考えて、感じて、人生を味わって行きたい」と話す松本。たくさんのチャレンジがあり、人生観がガラッと変わるような2年間だったが、同時に自分のキャパも知ったという。最後に、今後は「1つ1つ、丁寧に取り組もうと思ってます」と語ってくれた。松本まりかのインタビュー全文はこちらから!

INTERVIEW