スティーヴン・スピルバーグ「生涯やりたいことだった」『ウエスト・サイド・ストーリー』プレミアで喜び語る

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スティーヴン・スピルバーグ監督が11月30日(日本時間)、ニューヨーク・ウエストサイドで開催された新作ミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のワールドプレミアに登場。その他、主人公トニーを演じたアンセル・エルゴートや、約3万人が参加したオーディションで見事マリアに抜擢されたレイチェル・ゼグラーなど豪華キャスト&スタッフ陣が集結した。

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アンセル・エルゴートは流ちょうな日本語を披露!

本作は、1957年に発表されたブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」を原作とするミュージカル・エンターテインメント。映画『ウエスト・サイド物語』(61年)に続いて2度目の長編映画化となる。

舞台は、1950年代のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功を求める多くの移民たちがいた。差別や偏見に満ちた社会の中で、若者たちは同胞の仲間と結束し、各グループは敵対し合っていく。特に、ポーランド系移民で構成される「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」は激しく対立し、一触即発の状態に。ある夜のダンスパーティで、ジェッツの元リーダーのトニーは、シャークスのリーダーの妹マリアに出会い、一瞬で惹かれあう。この2人の禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…というストーリーが展開される。

劇中で夢や成功を求め若者たちが縄張り争いを繰り広げた、まさに『ウエスト・サイド・ストーリー』の聖地ともいえるその場所で開催されたワールドプレミア。ウエスト・サイドの街並みをイメージしたレンガ調の壁と、劇中でトニーとマリアが名曲「Tonight」を披露する非常階段が設置され、本作の世界観が演出された会場に豪華キャストとスタッフが続々とレッドカーペットに集結した。

本作を自身の手で映画化することを願ってきたスピルバーグ監督は「これは僕が生涯ずっとやりたいことだったんだ。何十年間にも渡って、人々が愛し続けてきたこの楽曲を、僕たちの映画でも気に入ってくれるといいなと願っているよ」と熱い想いを語った。

トニー役のアンセルは本作の見どころについて「『Tonight』を歌うところさ! あのシーンが僕は大好きなんだ。レイチェルの歌声は本当に信じられないほど素晴らしい」と語り、レイチェルを絶賛。さらに日本が大好きだということで「こんにちは! アンセル・エルゴートです。トニー役です。『ウエスト・サイド・ストーリー』が間もなく公開されます。ぜひ見てください!」と流ちょうな日本語でファンへのコメントを語った。

マリア役のレイチェルは、ゴージャスなベージュのドレスで登場して「ミュージカルは私にとってとても重要なの。スティーブン・ソンドハイムがミュージカルの素晴らしさを教えてくれました」と、ソンドハイムとの思い出を語った。

その他、61年版『ウエスト・サイド物語』にも出演し、本作ではバレンティーナ役で舞い戻ってきたリタ・モレノ、プエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーを演じたベルナルド役のデヴィット・アルヴァレス、ベルナルドの恋人アニータ役のアリアナ・デボーズ、ポーランド系移民の「ジェッツ」のリーダーとなるリフ役のマイク・ファイストなど豪華キャスト陣が登場。イベントを盛り上げた。

また本プレミアは、11月26日に逝去したミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイムに哀悼の意を表したワールドプレミアに。ソンドハイムは1957年に初演を迎えたミュージカル「ウエスト・サイド物語」で作詞を務め、60年以上経た本作の音楽面でも欠かせない存在であった。ソンドハイムは完成した『ウエスト・サイド・ストーリー』をすでに鑑賞しており、「素晴らしい作品でした。本当に幸せな時間を過ごせますのでぜひ皆様劇場に足を運んでください。全体に輝きとエネルギーがあり、新鮮に感じられます。スティーブン・スピルバーグ監督と脚本を担当したトニー・クシュナーは本当に作品を完璧に仕上げてくれました」と本作への言葉を残している。

スピルバーグ監督はソンドハイムの訃報に対し、「ソンドハイムは、アメリカで最も偉大なソングライターの1人であり、天才的な作詞家・作曲家であり、これまでも最も輝かしいミュージカルドラマをいくつも生み出した、アメリカ文化における偉大な人物です。彼がいなくなるのはとても寂しいですが、彼は私たちに、愛することがどれほど偉大で必要なことなのかを教えてくれる作品群を残してくれましたし、これからも教えてくれるでしょう」とコメントを発表している。

『ウエスト・サイド・ストーリー』は2022年2月11日より全国公開。

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