小松菜奈と坂口健太郎、『余命10年』原作者の遺志を継いで見せた“儚さ”
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『余命10年』小松菜奈と坂口健太郎、藤井道人監督のメイキング
小松菜奈と坂口健太郎の共演で、切なすぎる小説としてSNSを中心に評判を呼び50万部を突破した小説を映画化する『余命10年』が、来年22年春に公開される。このたび、メイキング写真が公開された。
・原作者が命を懸けてつづった物語を小松菜奈＆坂口健太郎のW主演で映画化『余命10年』
公開されたメイキング写真は、小松と坂口が、藤井道人監督と打ち合わせている2枚のショット。
原作小説は、本作品のヒロインと同じく余命10年を生きた小坂流加が2017年に発表した同名小説。文庫化を待たずしてこの世を去った小坂の遺志を継ぎ、小松と坂口は、約1年を掛けて四季の移り変わりと共に撮影していった。
藤井監督は、このキャスティングについて「小松さんと坂口くんのコンビを単純に観客として見てみたかった」と希望したという。
ヒロインの高林茉莉を演じたのは、実写版『恋は雨上がりのように』で切ない演技を見せ、公開中の『恋する寄生虫』に出演、先日菅田将暉との結婚が明らかになった小松について、藤井監督は、次のように語っている。
「小松さんは言葉がなくても、物悲しさや嬉しさだったり、立っているだけで感情が伝わる俳優さんだなってずっと思っていて、いつかご一緒したいと思っていましたね」
また、生きる意味を失い自暴自棄となりながら彼女と恋に落ち、その運命を大きく変えていく真部和人には、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』でクールでお茶目な菅波先生を演じ、TBSドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』ではクールな横顔に内面の葛藤を隠した百瀬柊を好演する坂口。藤井監督はそんな坂口の顔がタイプだと語り、次のように明かした。
「彼の柔らかさって、自分が描きたい作品のトーンに凄く合っていて、都会に漂っている一人の青年みたいな弱さというか、儚さがちゃんと感じられたんです」
余命10年と知った20歳の女性の物語
本作品は、数万人に一人という不治の病により余命10年であることを知った20歳の茉莉の物語。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく……。
脚本は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『雪の華』などで等身大の若者を描き感動作を世に放ってきた岡田惠和と渡邉真子が担当。音楽はRADWIMPS。
『余命10年』は、来年22年春に公開される。
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