9月に逝去した『ノッティングヒルの恋人』ロジャー・ミッシェル監督の遺作は、笑いと涙あふれる実話ベースの優しい物語

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ゴヤの名画と優しい泥棒
(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020
ゴヤの名画と優しい泥棒
ゴヤの名画と優しい泥棒

2月25日公開 ロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『ゴヤの名画と優しい泥棒』

今年9月に逝去した『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『THE DUKE』の邦題が『ゴヤの名画と優しい泥棒』に決定、来年22年2月25日より公開される。

本作品は、197年の歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きたフランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件を題材に人と人との温かな触れ合いを描き、見る者すべての心を爽やかな気持ちに包み込む感動作だ。

物語の舞台は、世界中から年間600万人以上が訪れる13世紀後半から20世紀初頭までの2300点以上の貴重なコレクションを揃え、「英国の至宝」と称えられる美術館・ロンドン・ナショナル・ギャラリー。この美術館で、1961年、最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」が盗まれた。

長い歴史の中で唯一にして最大の盗難事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。彼は、ゴヤの絵画を“人質”に取り、イギリス政府に対して身代金を要求。テレビが唯一の娯楽だった時代に、その身代金を寄付してイギリスの公共放送であるBBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようと行動を起こしたのだ。

しかし、事件にはもう一つの隠された真相があった。約50年後に明かされる、イギリス中を巻き込んだ“優しい嘘”とは一体……?

監督は、9月に65歳の若さで逝去し、本作は長編遺作となったロジャー・ミッシェル。待機作として、エリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー『Elizabeth』(22年)を控えていた。

『恋とニュースのつくり方』(11年)、『私が愛した大統領』(13年)、『ウィークエンドはパリで』(14年)などに通ずるテンポの良いウェルメイドな作風は本作品でも健在で、多くの映画ファン・監督ファンを喜ばせることだろう。

ジム・ブロードベント&ヘレン・ミレン夫妻の存在感!

本作品で主人公のケンプトンを演じたのは『アイリス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞、『ハリー・ポッター』シリーズや 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』、『パディントン』シリーズに出演、イギリスを代表する名優ジム・ブロードベントだ。

「ジムの演技は愛情たっぷりで、彼が演じた主人公を愛さずにはいられない」と監督が語っていた通り、ユーモアとウィットにあふれる演技を披露している。

妻役には、『クィーン』でアカデミー賞やゴールデングローブ賞など主演女優賞を受賞したほか、『黄金のアデーレ 名画の帰還』『ワイルド・スピード』シリーズでも圧倒的な存在感を放つ女優ヘレン・ミレン。長年連れ添った夫婦のドラマに重厚感を持たせている。

息子役には、 『ダンケルク』の好演が記憶に新しいフィオン・ホワイトヘッドが扮し、フレッシュな魅力を放つ。

『ゴヤの名画と優しい泥棒』は、来年22年2月25日より公開される。

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