ダニエル・クレイグ「複雑だからこそ面白い」16年演じたジェームズ・ボンドを語る

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ダニエル・クレイグ。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』バーチャルイベントの様子
ダニエル・クレイグ。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のバーチャルイベント
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のバーチャルイベント

9月27日、新作映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のバーチャルイベントが実施され、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、キャリー・ジョージ・フクナガ監督がオンラインで登場。会場のステージには女優の前田敦子と歌舞伎俳優の片岡愛之助が登壇した。

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ダニエル・クレイグ感無量「すばらしい役を演じることができた」

ロンドンと中継がつながると、ダニエルは「みなさんこんにちは。こういう形(バーチャル)でもお会いできて嬉しいです。本当は直接お会いしたいですが、それもじきに叶うことだと思います」と挨拶。ラミも「日本に皆で行って、ファンの皆さんに会えることを楽しみにしていたけど、残念です。日本にはボンド映画のファンがたくさんいるのを知っているので、応援してください。(日本語で)日本の皆さん愛してます」と述べた。

“ボンド史上最も人間的なボンド”と称されたことについてダニエルは「ジェームズ・ボンドは僕にとって、いろんな意味合いを持ちます。私の人生の15年分数え切れないくらいです。とにかくすばらしい役を演じることができたのは、非常に恵まれていることだと思います。一番よかったのは、ここにいる人たちを含む素晴らしいベストな人たちを仕事ができた。これが一番嬉しく思うことです」とキャストとスタッフを称え、ボンドを演じた15年間に感謝の意を述べた。

レア・セドゥ「本物の女性として描かれている」

ラミは、世界を代表する人気シリーズで強烈なヴィラン役を演じられた感想を聞かれて「まさに、生涯忘れられない光栄で素晴らしい体験になったよ。自分自身、この映画と共に映画史の1ページに刻まれたという感じだね。俳優としてだけではなく、映画ファンとして、この素晴らしい『007』の映画に関われて光栄だし、特にダニエルボンドの最後の作品だったということも嬉しい。そして、先にダニエルも言ったように、この映画に携わったスタッフ・キャスト全員が120%の力を出し尽くして挑んだ映画になったんだ。早くみんなに見てもらいたい」と答えた。

ボンドの恋人マドレーヌを演じたレア。世界で一番有名なスパイの恋人を演じる心境について「『007 スペクター』の時にもすばらしい経験をしたけれど、今回戻ってこられたのはものすごい喜びでした。素晴らしいキャスト・スタッフ、そしてキャリー監督と仕事をできたことがとても嬉しいです。(マドレーヌという)キャラクターを掘り下げることができました。この経験は仕事以上の意味を持っています。人間としての素晴らしい体験ができ、非常に感激したし感謝しています」と喜びを吐露。またシリーズ屈指のボンドウーマンを演じたことに関して「本物の女性として描かれている」ことを強調し、「とても感情的な感動できる、ラブストーリーになった」と語った。

フクナガ監督は、本作品での日本の要素を取り入れている理由について「ネタバレなってしまうので、詳しく話せないですが、見た目がかっこいいというだけではなく、スト―リーについてとても重要な核をなしている部分になる」とコメントした。

ダニエル・クレイグ「ジェームズ・ボンドとは誰なのか、16年かけてやっと分かるようになったと思います」

愛之助はダニエルに「16年、ジェームズ・ボンドという役を演じ続けて、歴代のジェームズ・ボンドを引き継ぎ、ダニエルのジェームズ・ボンドとしてどう昇華させたのか」と質問。ダニエルは「『007/カジノ・ロワイヤル』は原作の第1作目なので、僕はジェームズ・ボンドになったところから始められたわけですね。そういった意味で、自分の考えやいろんな感情というものを入れ込んでいくことができました。非常にこのキャラクターは複雑だからこそ面白い。ジェームズ・ボンドとは誰なのか、16年かけてやっと分かるようになったと思います」と明かした。

また、前田が「今回が最後ということでとてもショックです。本当にもうダニエルボンドを見ることはできないのでしょうか?」と聞くと、ダニエルは「本当に最後です。いろんな甘酸っぱい思いもありますが、十分やり切ったという気持ちです。もちろん寂しさはありますが、また次のボンドに託したいと思います」と話した。

ラミ・マレック「キスも…しちゃったかな(笑)?」

撮影時のユニークなエピソードを尋ねられてラミは「私とダニエルの仲良しっぷりが日本で知られていることにドキッとしたよ! あるシーンで、あれこれアイデアを出し合い話し合った挙句、思っていた以上の最高のシーンができ上がったんだ。その時ここにいる3人と(ダニエル・レア・監督)とあまりの嬉しさに抱きついてハグをしたんだけど、ちょっとその勢いでキスも…しちゃったかな(笑)? そこは内緒にしてもらいたいと思います」と茶目っ気たっぷりに語った。

イベントの最後にダニエルは「ジェームズ・ボンド自身は、日本にハートをもっています。私も自分の心の一部が日本にあると思う。ファンの皆さんに愛を送ります。もうすぐ、日本に行けることを願っています。ありがとうございました。」と感謝のメッセージを送った。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は10月1日より全国公開。

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