美しくも残酷な悪童っぷりに戦慄! 原作に忠実な世界観『ほんとうのピノッキオ』

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ほんとうのピノッキオ
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ミステリー感あふれるダークファンタジーの予感

100年以上にわたり読み継がれるイタリアの児童文学「ピノッキオの冒険」。その原作の世界観を美しくも残酷に実写映画化した『ほんとうのピノッキオ』の11月5日全国公開が決定、あわせてポスタービジュアルが公開された。

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公開されたポスタービジュアルは、小鳥がとまった長い鼻を困惑気味に見つめるピノッキオの横顔が大きくデザインされている。

多くの人が“ピノッキオ”と聞いてイメージするであろう“嘘をつくと伸びる鼻”を描くものの、ディズニー作品等で見せるような無邪気な操り人形とは程遠い無表情っぷりが印象的だ。

背景もおどろおどろしい木々が並ぶダークな世界観が広がる──“おとぎの国の奥深く”というキャッチコピーとあわせて、知られざるピノッキオの一面を匂わせるミステリー感が横溢するビジュアルとなっている。

社会風刺や示唆に富んだ“大人のための”ピノッキオ

本作品は、アカデミー賞2部門(衣装デザイン賞/メイクアップ&ヘアスタイリング賞)ノミネート、その年公開のイタリア映画No1の動員数を誇った、絢爛にして驚きに満ちたダークファンタジー。

貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)の手により丸太から作られた人形・ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)が、「人間の子どもになりたい」と願い、ジェペットの元を飛び出して森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さず、奇想天外な冒険を繰り広げるという周知の物語も、『ゴモラ』『五日物語3つの王国と3人の女』で知られるイタリアの鬼才マッテオ・ガローネの手に掛かるとひと味違う。

ピノッキオは行く先々でトラブルを巻き起こす“悪童”として描かれ、そこで披露される社会風刺や示唆に富んだエピソードの数々は、大人の鑑賞にこそ相応しい。

『ほんとうのピノッキオ』は、11月5日に全国公開される。

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