イジメ、恋、性……思春期の繊細で残酷な現実に胸が締め付けられる

#うみべの女の子#浅野いにお#石川瑠華#青木柚

思春期の繊細で残酷な「恋」と「性」。海辺に暮らす少女と少年の胸を締め付ける青春譚

ソラニン』、『おやすみプンプン』、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』など大ヒット作を次々と発表し、若者を中心に絶大な人気を誇る漫画家・浅野いにお原作の『うみべの女の子』が、820日に公開される。この度、メインビジュアルと本予告が解禁となった。

・浅野いにお原作、映画『うみべの女の子』石川瑠華&青木柚W主演

海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅(石川瑠華)は、憧れの三崎先輩(倉悠貴)に手ひどく振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺(青木柚)と関係を持ってしまう。初めは興味本位だったが、何度も身体を重ねる二人。やがて、磯辺を恋愛対象とは見ていなかったはずの小梅は、徐々に磯辺への想いを募らせ、一方、小梅に恋焦がれていたはずの磯辺は、その関係を断ち切ろうとしてしまう。二人の気持ちはすれ違ったまま、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出ることとなる……。

Wヒロインで務めた石川瑠華&青木柚はじめ、次世代を担うフレッシュなメンバーが揃った!

弱冠17歳でデビューし、一見ありふれた日常の表と裏を斬新な手法で描いてきた漫画家・浅野いにお。『うみべの女の子』は浅野が2009年に発表し、「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から挑んだ作品として、今なおファンの間で高い人気を誇っている。浅野の原作漫画の映画化は、『ソラニン』(三木孝浩監督)以来11年ぶりとなる2作目。W主演となる石川瑠華と青木柚は、原作者である浅野も審査員として参加したオーディションを経て、小梅と磯辺の役を獲得した。石川は『イソップの思うツボ』で主演に抜擢されると、『猿楽町で会いましょう』でもヒロインをつとめた注目の女優。また、『14の夜』で瑞々しい芝居を見せた青木は、『アイスと雨音』、『サクリファイス』などの話題作でキャリアを重ね、ドラマ『きれいのくに』(NHK)も話題となった。その他、前田旺志郎、中田青渚、倉悠貴らが出演し、これからの映画界を担う次世代の若手俳優陣が顔を揃えた。

本ビジュアルは、「何も知らなかった自分にはもう戻れない。」というコピーと共に、透明な眼差しをたたえた石川演じる小梅と、陰りのある面持ちをした青木演じる磯辺がそれぞれ切り取られており、脆さと危うさを抱えた二人がお互いの何かを埋め合わすかのように、手と手を取り合いながら寝そべっている姿が写し出された。

また本予告では、静かに波打つ海辺や、どこにでも見ることができるありふれた平穏な学園生活を送る小梅や磯辺とその友人が映し出され、その後、愛の告白を嘲笑して無下にする三崎先輩(倉悠貴)に対して「男なんてみんな死ねばいい」と毒づく小梅、磯辺にブラウスを外される小梅、兄が自殺したことをネットに書き込む磯辺、漆黒の海にたたずむ不気味な男が次々と映し出されていく。思春期の不穏で残酷な現実がさらされるとともに、「world’s end girl friend」が奏でる旋律なピアノ音と不規則な電子音のノイズが流れる中、小梅と磯辺の感情が高まっていくのと呼応するかのように、波しぶきがやがてはうねりとなっていく様が映し出された。

『うみべの女の子』は、820日に公開。