主演の2人お互いを称え合い、リラックスムードで撮影を振り返る

ロンドンの大手投資銀行で働く敏腕トレーダーが、ヨーロッパ経済を揺るがす金融戦争に巻き込まれる様をスリリングに描く海外ドラマ『DEVILS~金融の悪魔~』が現在配信中だが、このたび最終回が配信開始となる。これにあたり、主演のアレッサンドロ・ボルギとパトリック・デンプシーによる“今だから語れる”対談映像が解禁された。

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本作は、イタリア出身の株式トレーダーであるグイド・マリア・ブレラが2008年のリーマン・ショックにインスピレーションを得て執筆し、大ヒットした同名小説をドラマ化したもの。世界的金融危機をヨーロッパ側の視点で描き、当時世界中に広がった経済不安を巧みにストーリーに織り込み臨場感を演出している。実際の金融危機や汚職事件がストーリーに織り込まれているほか、当時のニュース映像が組み合わさった真に迫る描写がみどころだ。

主役のマッシモを演じるアレッサンドロは、『SUBURRA -暗黒街-』での好演が話題のイタリアの新星。英語作品に初出演ながら、魅力たっぷりにマッシモのカリスマ性を表現している。対して、パトリックはマッシモのミステリアスな上司・ドミニクを演じる。マッシモの能力を高く評価し、ユーロ経済、果てはEUを掌握せんと悪の道に誘惑する役どころだ。ドラマ『グレイズ・アナトミー』、映画『近距離恋愛』や『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』など、ラブコメのプリンスのイメージが強かったパトリックが、強欲なCEOをダークな表情で見事に演じている。

今回解禁となったスペシャル映像はたっぷり15分。主演の2人は終始リラックスした様子で、本編とは打って変わってチャーミングな笑顔はファンにとっては見逃せない。

まずはお互いの第一印象について、パトリックはアレッサンドロの「目が輝いていていい」と思ったそう。「君との演技はやりやすかったよ。セリフ以上に目で感情がすぐに伝わったからね。役者同士が演技をする時はセリフより感情が大事だ」とイタリア出身で英語のセリフに苦労したアレッサンドロを称えた。対するアレッサンドロも「僕は初日にしたハグを強烈に覚えている。初日から僕はあなたといて自然体でいいと感じられた。おかげですごくリラックスできた」と、大先輩のベテランとの現場に最初は緊張していたようだが、初日から二人の関係は良好だったことがうかがえる。

最後に撮影を振り返った総合的な感想を促され「お互いを尊敬していたし、全員で協力したね。例えるなら浸水した船の水を死に物狂いでかき出している感じだった。すべてがスムーズに運ぶとスタッフ全員の気がゆるんでしまう。出来上がった作品を初めて見た時、最高だし面白いスタイルだと思った」とパトリック。

アレッサンドロは「僕はこの場を借りて、あなたにお礼を言いたいんだ。感謝している。僕は初めての英語の作品であなたと共演できてすごくラッキーだよ」と感謝。パトリックも「僕こそ君には刺激を受けたよ。人としてすばらしいし、いい役者だ」とお互いを称え合い、がっちりと熱いハグを交わしている。

ロンドンだけでなくアメリカ、イタリア、チェコ、アルゼンチンなど各国を舞台にしたハイスピードでインターナショナルな展開は10話にわたり、映画のようなスケールとスリルが味わえる本作。撮影では半ば師弟関係のように役者として高め合っていたという2人が、劇中で見せる緊迫した演技と最後の展開から目が離せない。

『DEVILS~金融の悪魔~』は、6月11日より全話配信スタート。